主人公「一条楽」とメインヒロインの一人「桐崎千棘」の間で結ばれた偽物の恋人契約をきっかけに、目まぐるしく動き出す恋の模様を描いた作品『ニセコイ』。本作に登場する4人のヒロインの中でも、一際ぞんざいな扱いを受けているのが「鶫誠士郎」です。女の子なのに完全に男の子の名前を付けられてしまっている時点で既に可哀想すぎる彼女ですが、メインヒロインの2人に勝るとも劣らない魅力にお気付きの方も多いはず。今回はそんな彼女の魅力を簡単に紹介していきたいと思います!
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■眩いばかりのうぶさ
幼いころから男として育てられてきたためか、男に対する耐性もほとんどない様子の誠士郎ちゃん。次第に惹かれていく楽に対する思いも、自分ではそれが“恋”だと気付かないほどのうぶさに脱帽です。その割に何かにつけて楽との妄想にふけってしてしまうなど、少女漫画にもなかなか出てこないほどのお花畑脳の持ち主でもあります。
■時折見せる弱さ
腕利きのヒットマンとして敵対する組織を(一人で)丸ごと壊滅させたこともある誠士郎ちゃんですが、彼女が時折見せる弱さに心を奪われた人も多いのでは?特に林間学校の肝試し回では、ペアになった宮本るりにべったりくっ付いて離れませんでした。また、普段は動きやすさを重視するため男の子のような服装を好みますが、千棘に無理やり女の子の格好をさせられたときの恥ずかしがり方は、むしろ見ているこっちが恥ずかしくなるほど。彼女の可愛さの源はこういった部分にあるのかもしれません。
■とにかく可哀想・・・でもそこがいい!
本作で非常に重要なアイテムとして描かれているのが、楽が持っている鍵穴付きのペンダントとヒロインたちが持っている変わった形の鍵。しかし、なんとヒロインの中で唯一誠士郎ちゃんだけはこの鍵を持っていません!なんかもうどんな鍵でもいいから持たせてあげてほしい!!と思うところですが、やはりそうもいかないようです。そして、彼女の可哀想なところはこれに収まりません。ただでさえ4人目のヒロイン橘万里花の登場以降、急激に出番が少なくなっていたのですが、更なる新キャラの登場でジャンプの表紙からもはじき出されてしまいます・・・。このようにヒロインとは思えない不当な扱いを受ける鶫誠士郎ですが、だからこそ精一杯彼女のことを応援したくなるのがファンというもの。そんな可哀想な境遇も彼女の大きな魅力の一つといえるでしょう。
メインヒロインルートまっしぐらも良いですが、たまにはサブヒロインルートへの寄り道もしてほしいですね、楽くん!
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★記者:西森ゆう(キャラペディア公式ライター)
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