個性的で表情豊かな麻雀女子が数多く登場するアニメ『咲-Saki-シリーズ』ですが、その特殊な題材からか、“濃さ”が半端ではないキャラクターが多数見受けられます。主人公サイドを見てみても、一癖も二癖もある面子が揃っています。そんな連中を巧みにまとめあげているのが清澄高校麻雀部部長「竹井久(たけいひさ)」です。
時に優しく時に厳しく、あんな手やこんな手を使い、奔放な部員達を導いて行く部長はさながら猛獣使い。彼女自身が結構ぶっ飛んだ感じなのは否めませんがそこがまた良いのです。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■部長パーソナリティ
麻雀部の部長であるだけでなく、学生議会の会長(生徒会長の様なもの?)も務める人望のある部長。偉ぶるわけでもなく、飄々とした物腰がとっても魅力的な高校三年生です。貴重な男性キャラの須賀京太郎(すがきょうたろう)をパシリに使う様は、時たまぞんざいな扱いに見えることも。少しサディスティックな一面があるのかもしれませんね。
これだけですととてもしっかり者のイメージですが、そこはさすが部長。適度に隙を見せ、きちんと愛されポイントも演出してくれます。例えば全国大会で緊張で思う様にプレイできず、どんどん女々しくなっていく姿など(部長には悪いけど)高ポイントですね。結局一人で勝手に立ち直って強さアピールになってしまうのですが・・・。
■部長プレースタイル
彼女の麻雀スタイルは見た目も打ち方も豪快の一言です。基本的にオーソドックスな効率重視の打ち方ですが、ここ一番のときに見せる「悪待ち」は、もはや部長の代名詞。牌効率を重視した打ち筋のセオリーから外れた、より悪い待ちを選択する打ち方に、敵はおろか味方からさえも疑問の声が・・・。その味方の声に対し、部長はこう答えるのです。
「たった一回の人生も論理と計算ずくで生きていくの?」
「私にとってインターハイは今年の夏一回きりなのよ」
か、カッコいい・・・。インターハイを楽しみにしてましたもんね部長。思いは人一倍ってやつですね。素晴らしいです。ただ、気合いが入りすぎて牌を親指ではじき飛ばして卓に牌を叩き付ける様にツモあがるアレ。視聴者には評判良いですが、対戦相手には散々に言われてますよ。「牌が可哀想」とか「マナーが悪い」とか・・・。
■部長パッション
前述の通り、清澄高校麻雀部で唯一の三年生である部長。顧問も居ない彼女達の指揮をとるのは当然ながら部長です。知り合いのプロに頼んで部員をぶちのめしてもらったり、小学生用の算数ドリルをやらせたり、お気に入りのぬいぐるみを抱かせて麻雀を打たせたり・・・。この部長、とにかく色々仕掛けます。それがことごとく効果テキメン!まさに名将です。
一年生が入部するまでずっと一緒に戦える仲間を待っていたとしみじみ語るシーンと相まって、指示を与える部長の表情はそれはもうイキイキとして輝いて見えます。おそらくは家庭の事情で麻雀強豪校に入る事が出来なかった部長、あまり自身の事を語らない部長ですが、その分内に秘めた思いは強いのでしょう。全国大会中堅戦、苦戦しながらも試合を楽しめることをチームメイトに感謝するシーンは、部長の麻雀と仲間に対する思いが詰まった名シーンでした。
アニメは全国大会準決勝を前にして一段落していますが、竹井部長率いる清澄高校の快進撃はまだまだ続いていくこと請け合い。部長の益々のお姉さんっぷりを視聴者は期待しています!
竹井久(咲-Saki-)の画像や関連記事はこちら【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:つよろく(キャラペディア公式ライター)
(C)小林 立/スクウェアエニックス・清澄高校麻雀部