『ソードアート・オンライン』のヒロイン「結城明日奈」は、アスナという名でソードアート・オンラインというMMORPGの世界に飛び込み、主人公であるキリトに出会うことになります。そこで彼女が魅せる、強くそして弱い姿はキリトを魅了すると共に、ストーリーが進むにおいて物語の鍵になります。
アスナとキリトが出会ったときに、二人は狂ったSAOの世界から脱出する道を切り開き、同時にゲームをすばらしいポテンシャルを秘めた世界に感じさせる力が生まれたのです。そんなキーキャラクターであるアスナの魅力を、たっぷりご紹介していきます。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■見かけによらず強い
アスナ(本名:結城明日奈)は、最初こそ身をマントに隠していますが、そのマントが剥がれたときに分かるのは、とても可愛く華奢な容姿を持った美少女であるということです。後々彼女は多くの男性をその容姿で魅了することになりますが、なんとも言えない彼女の魅力は、その剣さばきにあります。そう、彼女はユニークスキル<二刀流>を操るキリトでさえ認めた、剣先が見えないほどの素早さによる、男にも劣らない強さを持っているんです。負けん気も強く男らしい一面も見せますが、なんと後半では料理スキルをコンプリートするというとても女子らしい一面も。
■ドジっ子
負けん気と強さは男にも劣らないアスナですが、その天然っぷりにキリトも振り回されることになります。初歩的な扱い方であるパーティーメンバーの名前の知り方(常に視界の左上に出ている)や、怠けているキリトを叱りに行ったにも関わらず、一緒に寝てしまう(キリトが隙だらけのアスナを見守ってくれていた)など、キリトもびっくりしてしまうようなドジっ子っぷりを見せます。そんなドジで初歩的なことも知らないアスナですが戦場では驚異的な強さを見せるのですから、天然としか言いようがありませんよね。その強さで覆われた彼女が、ふと見せる天然さは反則なみにかわいいです。男女問わず、心をキュンキュンに打ち抜かれてしまいます。
■生きる意味
彼女がそんなドジっぷりや女子らしい一面を見せるのは大分先のこと。彼女が最初に見せる姿は、孤独でまったく人と関わろうとせず、自分の本性も隠そうとする姿でした。彼女はSAOというHP0が現実の死を意味する世界に閉じ込められたことにより、SAOで過ごす時間は無駄に感じ、一刻も早く現実に戻るために攻略する(=戦う)ことを選んでいました。そんな彼女がキリトと出会い、キリトの“ゲーム内を生きる”という思想に触れたとき、彼女はその孤独から解放され、笑みを見せてくれるようになるのでした。今のゲームは虚無であるという認識が強い時代、彼女と同じ考えを抱く人は多いと思います。けれどもゲーム内で彼女がどう心を開き、他人との関係を持っていくのかを知ったとき、とても感動することになるでしょう。
SAOはただのゲームではありません。命をかけなくてはならず、しかも逃げることもできない、そんな世界に閉じ込められたアスナとキリトが、お互いの魅力に惹かれて逃げ道を切り開くその姿は、恋愛だけではなく、ゲームそのもののポテンシャルを感じさせてくれます。キリトが惹かれたアスナの魅力、アニメで是非ご覧下さい。
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★記者:ちゃんなつ(キャラペディア公式ライター)
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