【アニメキャラの魅力】お嬢様？ケンカ友達？複数の魅力を併せ持つ美女「火野レイ」の魅力『美少女戦士セーラームーン』

2014年から新シリーズが放送されている『美少女戦士セーラームーン』。中学生が魔法で美少女戦士に変身し、悪と戦うバトルヒロインストーリーは、90年代に社会現象を巻き起こすほどの人気を博しました。メインキャラの５戦士は今でも大人気ですが、その中で、少々異質なキャラ設定を持っているのが、赤色のセーラー服を着たセーラーマーズこと「火野レイ(ひのれい)」です。

　特に、原作、旧アニメ、実写、新アニメなど、複数のシリーズを見ている人は、レイちゃんの設定に、一度くらい疑問を感じたことがあるのではないでしょうか？今回はその疑問を解消しつつ、レイちゃんの真の魅力に迫ってみたいと思います！


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■芯の通ったクールビューティー

　火川神社で巫女をしているレイちゃんは、有名な霊感少女です。多忙な政治家の父親を持ち、早くに母親を亡くして、神社の宮司をしている祖父に育てられたレイちゃんは、どこか大人びた神秘的な雰囲気をまとっています。名門お嬢様学校に通い、言葉遣いも良家の令嬢そのもの。そして何よりも、敵ですらレイちゃんに恋心（!?）を抱いてしまうほど、高貴な顔立ちをしています。

　しかし、孤独を厭わないクールな態度はたびたび周囲の誤解を生むことも・・・。過去の失恋経験から「二度と恋をしない」と誓っており、レイちゃんは常に凛とした態度を崩しません。憂いを帯びた真のクールビューティー。これが、原作のレイちゃんの最大の魅力です。

■ケンカ友達。だけど本当は友達思い

　旧アニメのレイちゃんは、原作とは大きく異なり、ミーハーでお調子者の月野うさぎとあまり変わらないテンションの高さです。普段はうさぎのボケに鋭くツッコミをかまし、イケメンを見れば２人揃ってはしゃぎ奪い合い・・・。その姿はさながらケンカ漫才のようです。そんなレイちゃんの、友人に対する真の想いが溢れたのが、旧アニメ第45話のエピソードです。

　最終決戦、セーラー戦士は次々と死んでしまい、セーラームーンとセーラーマーズが最後に残されます。セーラームーンを守るために死闘を繰り広げるセーラーマーズ。しかし、敵の猛攻にとうとう倒れます。絶体絶命のセーラームーン。しかしその時、セーラーマーズのぼろぼろの手が敵の腕を掴みます。渾身の必殺技を放って敵を倒すセーラーマーズ。そして最期にこう言い残して息絶えるのです。

「うさぎ、ケンカばっかりしてたけど楽しかったね・・・」

　炎を操るだけでなく、熱い魂と深い愛情を心に秘めた女の子。それが旧アニメ版のレイちゃんの魅力といえるでしょう。

■面倒見のいいお姉さん

　原作と旧アニメのどちらをベースにするかで、レイちゃんの性格はだいぶ異なります。どのレイちゃんが好きかについては、ファンの間でも意見が分かれます。ただ、全てのレイちゃんに共通して言えることは「面倒見のいいお姉さん」であることです。他のセーラー戦士たちにツッコミを入れ、フォローをし、持ち前の霊感でいち早く危機を察知し、サブリーダーの役割を担うレイちゃんは、変身しているときもしていない時も、とても頼れる存在なのです。

■ハイヒールでおしおきよ！

　レイちゃんを語る上で外せないのがハイヒールです。セーラー戦士のコスチュームはそれぞれ微妙に異なりますが、セーラーマーズの特徴的なアイテムは真っ赤なハイヒール！それも、低めのヒールをはいているヴィーナスとは違い、踏まれたら痛そうなピンヒールなのです。大人びた容姿と情熱的な心を持ったレイちゃんだからこそ、着こなせるアイテムと言えましょう。

　一言では語ることが難しい複雑な魅力を併せ持つレイちゃん。『美少女戦士セーラームーンCrystal』や、アニメ以外の実写作品などをみても、その魅力は増すばかりです。新作で初めてレイちゃんの魅力にハマったなんて方は是非、原作や旧アニメもご覧になってみては？もっともっと彼女を好きになると思いますよ！


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★記者：水澤奈那子（キャラペディア公式ライター）

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