同番組は、宝島社によって2002年に創設されたミステリー、エンターテイメント小説の新人賞である『このミステリーがすごい!』の大賞受賞作家4人による書き下ろし短編小説を、4人の監督がそれぞれドラマ化するもの。参加作家は、『チーム・バチスタの栄光』などで知られる海堂尊、『さよならドビュッシー』などの中山七里、『完全なる首長竜の日』などの乾緑郎、『生存者ゼロ』の安生正となる。
海堂が原作を担当する『カシオペアのエンドロール』は札幌から上野へ向かう寝台特急で起きた密室殺人を軸としたコメディー。藤原紀香、川島海荷(9nine)、吉田栄作らがキャストに名を連ね、映画『NANA』『約三十の嘘』などの大谷健太郎が監督を務める。
中山が原作を担当する『残されたセンリツ』は、天才女流ピアニストの謎の死をきっかけに明らかになる愛憎劇を描く。川口春奈、イッセー尾形らがキャストに名を連ね、映画『デスノート』『あずみ2』などの金子修介が監督を務める。
乾が原作を担当する『黒いパンテル』は、30年前にヒーローとして人気を博し、現在は建築会社の現場監督を務める男が、誘拐された娘を救うために奮闘する姿を描くサスペンス。勝村政信、山本裕典、城田優らがキャストに名を連ね、映画『笑の大学』『僕と妻の1778の物語』などの星護が監督を務める。
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さらに番組の案内人として又吉直樹(ピース)、樹木希林が出演。各話の合間に、気弱なミステリー作家を演じる又吉と、ベテラン女性編集者を演じる樹木による寸劇が繰り広げられる。
【藤原紀香のコメント】
寝台特急が舞台の密室劇なので、吉田栄作さんを始めとする共演者の皆様との芝居合戦が楽しみでなりません。短い時間の中でも視聴者の皆さんを釘付けにできるようなミステリードラマを大谷監督と共に作り上げていきたいと思っています。
‘巧妙な会話劇’が見どころのドラマなので、台詞の中の何気ない一言にも、実は理由があり、その後の展開につながっていたりします。表情やリアクションなど、全てが重要となってくるので、難しい役所ですが、やりがいを感じています。「大女優」役ということもあり、衣装にもこだわっていますが、溢れんばかりの絶対的なオーラが必要な役なので、どんなときも凛とした佇まいの‘望月ゆかり’をとことん演じ切りたいと思っています。
【川口春奈のコメント】
サスペンスは初めてなのでとても楽しみです。
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(今回の作品は)とても悲しい物語でもあるので、複雑な気持ちや感情を大切に丁寧に演じていきたいです。
【勝村政信のコメント】
それぞれが響きあって、全体が面白くなってくれたらと思います。独特の世界観をたくさんの人に観ていただきたいです。
(僕が演じる)主人公の須藤さんと同じように、僕も劇団に入っていました。(城田優さん演じる)二ノ宮さんのような尊敬していた先輩もいました。僕の娘も18歳で、須藤さんと重なる部分がたくさんあります。なので、自分のことのようにやっています。
【AKIRAのコメント】
ミステリー作品にあまり携わったことがないので、お話を聞いた時点でワクワクしました。
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【山本耕史のコメント】
最初に台本を読んだ時、とてもオムニバスの1編とは思えないようなスケールを感じ、僕自身も完成した作品に期待しています。それと同時に、ハードな撮影になるだろうなぁ、とも感じましたけど...(笑)
物語の舞台は新宿。僕の生まれ育った街が大変な事に!!......もちろん、現実ではなく映像技術だったりするわけですが、それでも僕が今まで見た事もない新宿の風景を見せてくれるに違いない!という点も楽しみですね。