人口230万人を誇る架空の都市“学園都市”で繰り広げられる科学と魔術のSFファンタジー「とあるシリーズ」。いまやアニメに興味がある人であれば一度は聞いた事があるであろうこの作品群には、観た人に癒しと熱さを提供してくれる名傍役が存在します。何を隠そう「初春飾利(ういはるかざり)」その人です。脇役などと表現するのは心苦しいですが、主人公達を一身に支え続ける縁の下の力持ちっぷりと、その隠しきれない魅力を少しでも紹介出来ればと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■頭のお花はなんでしょね
まず目に入るのは、ネット界隈で、頭から直接生えているのではなかろうか?と、真しやかに語られている頭のお花飾りでしょう。周りのキャラを食いかねないそのビジュアルには度肝を抜かれるも、「可愛ければ何でもいいや」という寛大な視聴者様がほとんだと思います(たぶん!)。
その大胆なお洒落?から頭の中もお花畑かな?と思われがちですがそれは大いに間違っています。初春は学園都市を守る学生組織、風紀委員(ジャッジメント)に所属し、おもに後方支援として情報収集とその解析を行っていますが、そのクオリティとスピードはジャッジメント内外で一目置かれるほど。能ある初春は爪を隠すのです。身体と超能力は・・・まぁ、わざわざ触れる事もないでしょう。
■作中で役に立たぬ能力
初春はレベル1の定温保存(サーマルハンド)の能力者。触れている物の温度を一定に保ちます。それだけです。可愛い。
■初春の裏の顔
学園都市には最強のハッカーの都市伝説が存在します。そのハッカーの名は通称「守護神(ゴールキーパー)」。その人物の正体、なんと初春なんです!初春が管理をしている柵川中学新聞部のサーバーにハッキングを受け発覚するのですが、初春の対処法、これがなかなか・・・。ハッカーは複数名いるようで、初春はわざとセキュリティーを破らせ、相手の情報を調べた後に通報するのですが、それを楽々とまるで事務作業のように、しかも笑顔を絶やさずやってのけます。恐ろしい・・・。
ほかにもアニメ1期初期の頃から2期終盤になると、ジャッジメントの同僚、白井黒子(しらいくろこ)に対して毒のある台詞が度々見受けられます。ほんわか初春の裏に潜むほんのちょっとの狂気。もちろんそんなギャップもたまらない訳です。
■佐天さんは大親友!
柵川中学の同級生、佐天さんこと佐天涙子(さてんるいこ)とはとても仲良しで、いつも一緒にいます。2人の掛け合いと言えばスカートめくり!佐天さんに挨拶代わりのスカートをめくられ、恥ずかしがりながら怒る姿だけで1話つくって欲しいくらい素晴らしいです。(眼福眼福・・・とならないのが惜しい)。ほんわかした印象の初春と明るさを全面に押し出す佐天さんはちょうどバランスがとれていて、2人でワンセットという印象が強いですね。アニメ1期の幻想御手(レベルアッパー)編で、佐天さんが自らの劣等感から失態を演じてしまったとき、優しい言葉と強い言葉で佐天さんを慰めてあげるシーンはとくにそう思いました。その時の台詞の一部がこちら。
「力があってもなくても佐天さんは佐天さんです!私の親友なんだから!だから、だからそんな悲しいこと、言わないで・・・」
事件解決後、2人は友情を再確認し、スカートめくりで戯れるのでした。こんな慈愛に触れたら佐天さんも立ち直るってもんですよね。
ライトノベル「とある魔術の禁書目録SP」では、なんと初春が主役の短編が読めてしまいます!意外と行動派で熱い台詞を繰り出す彼女を見たい方は是非チェックを!
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★記者:つよろく(キャラペディア公式ライター)
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