【アニメキャラの魅力】偽りの弟から本物の兄弟へ!「ロロ・ランペルージ」の愛と執着『コードギアス 反逆のルルーシュ シリーズ』

4

2014年12月12日 12:20  キャラペディア

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

キャラペディア

(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Designc2006 CLAMP・ST
「ロロ・ランペルージ」は、『コードギアス 反逆のルルーシュ』の続編R2から登場する新キャラです。R2の冒頭では、ルルーシュは記憶を書き換えられ、ゼロであることも妹であるナナリーのことも忘れた状態で、一般学生としてアッシュフォード学園で生活しています。そして、ナナリーの代わりに偽りの弟として存在しているのが「ロロ・ランペルージ」です。ピュアで寂しがりやで妬きもちやきで、悪い奴に騙されちゃだめよ!と庇護欲をそそられる可愛い弟くんです。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

【アニメキャラの魅力】公式twitterにて毎日3本アニメキャラコラムを配信。フォローはこちら⇒


■愛を知らない孤独な殺戮マシーンとしての過去

 ロロは、ルルーシュの監視役としてギアス教団から派遣されてきました。教団では、時間を止めるという強力で貴重なギアスを使い、主に暗殺を使命としていました。ルルーシュの監視役も、いざとなれば殺せるようにということで、殺傷能力の高いロロが抜擢されたのでしょう。

 しかし、もともと孤児であった彼は、ルルーシュから注がれる家族としての無償の愛情にだんだんと依存していきます。例えそれが偽りのものであっても、今兄さんが本当の笑顔を見せれる家族は自分だけだと、ルルーシュとの兄妹の絆に喜びを感じるのです。初恋か!というくらい、ささいなことにでも嬉しくなっているロロの可愛いこと・・・。本当はナナリーのために用意されていたハート型のロケットをとても大切にしていたり、メイドの咲世子さんがルルーシュと女生徒とのデートをいくつも約束をしてしまったときは、「兄さんにこんな無茶させて・・・」とぷんぷん。男の子まで虜にするなんて、ルルーシュは本当に罪な男(笑)。結局、ギアス教団側からルルーシュの味方へと寝返ることになるのですが、これまで命じられるがままに生きてきた彼が、初めて自分の意思で選んだのがルルーシュでした。それほどまでに、愛情に飢えていたのですね。

■純粋で歪んだルルーシュへの想い

 寝返った時点では、記憶の戻ったルルーシュはロロを「ナナリーの居場所を奪った奴」として敵視しており、ロロを利用価値のある駒としてしか見ていません。しかし、ロロはこれまで以上に兄に尽くします。ロロの時間を止めるというギアスはとても強力ですが、時間を止めている間は自分の心臓も止まるという危険な能力。それを惜しげもなくルルーシュのために使います。信じた人のために自分のすべてを捧げることの出来る盲目さ。ブラコン超えてヤンデレに近い気もします。正直、思い切りいいように使われているのですが、本人はまったく無自覚。むしろ、兄さんの役に立ってる!と喜んでいたりします。ルルーシュがうまいのか、ロロがちょろいのか・・・。ロロみたいな人がきっと、結婚詐欺に遭うのだと思います(笑)。

 しかし、そのヤンデレが暴発します。それまでも、実の妹のナナリーに対して激しく嫉妬したりと、ルルーシュの本来の目的とずれた危険な思想を持っていることはルルーシュも察知していました。そんなロロが、ある出来事をきっかけに、ルルーシュにとって大切な人を傷つけてしまいます。本人は「これが兄さんのため!」と信じきっているため、ルルーシュに無邪気に報告するのですが、そんな純粋な想いとは裏腹に、ルルーシュにとってその結果は決して望んでいたものではありませんでした。ルルーシュは自らの感情を隠し、笑顔でロロに「よくやった」と褒めてあげます。そのときのロロの笑顔が・・・見ている側としては本当に切ない。褒められてすごく嬉しそうなのです。誰も悪くないのに、最悪の方向へすれ違っていく。ロロの気持ちもよくわかります。もうひとりになりたくないんですよね。兄さんを独り占めしていたい。分かるんだけど・・・!と、見ている側も苦しいシーンです。

■命をかけて本当の「兄弟」へ・・・

 ブリタニアとの戦いの中で、本当の妹ナナリーの安否が不明になったとき、自暴自棄になったルルーシュはすべてを投げ出そうとし、ロロへも憎しみをぶつけます。しかしロロは、ギアスを駆使してそんな兄を助けます。広範囲に及ぶ長時間のギアス使用は、ロロの心臓に多大な負荷を与えました。ルルーシュも彼の純粋な想いに打たれます。自分を恨んでいると言ったルルーシュへ、「兄さんは嘘つきだから。」と笑顔で言うロロ。こんなこと言われて、嘘じゃねーよとは言えませんよね・・・。

 ルルーシュを信じたいという想い、ルルーシュとの時間こそが自分の生きた証だという切実さ。そんなロロの姿を見て、初めてルルーシュも彼を自分の弟だと認めるのです。愛されることを知らなかったロロが、ルルーシュに出会い優しさに触れ、誰かのために生きることを知る。偽物でもいい、兄さんの弟という居場所を失いたくない、というロロの切実な願いは、最後に叶えられるのです。もうこのシーンは涙なしでは見れません!


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:おのえ(キャラペディア公式ライター)

(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Designc2006 CLAMP・ST

ランキングゲーム・アニメ

前日のランキングへ

ニュース設定