【アニメキャラの魅力】女帝と恐れられるその奥に潜む教育者の熱い思い「宮内妙子」の魅力とは?『ちはやふる』

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2014年12月20日 10:50  キャラペディア

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(C)末次由紀/講談社・VAP・NTV
百人一首のかるたの札を激しく奪い合う競技「競技かるた」を描いたアニメ『ちはやふる』。一応小学校篇もありますが、メインは主人公「綾瀬千早」が高校に入ってからの物語です。千早が高校で作った「かるた部」。その部活の顧問を務めるのが、学校の化学の先生でもある「宮内妙子」女史です。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■女帝

 作中で年齢ははっきりしていませんが、かなりのご年齢で「お局」さまの宮内先生。その押しの強さで「女帝」などと呼ばれています。とっても口うるさく厳しい先生で、生徒ばかりか先生の間でも煙たがられているところすらあります。

 しかし、味方にしたらこんなに頼もしい先生はいません。かるた部が使っている部室を吹奏楽部が使用したいと言った時は、かるたには静寂が必要だとして頑として受け付けませんでした(その後少し妥協しましたが)。実際のところ、宮内先生はただの「頑固ババア」のたぐいではありません。決して、私情で人にあたったり嫌味を言ったりする人ではなく、ポリシーをもった厳しさのある人なのです。

■本物の教師

 宮内先生はかるた部の顧問になったものの、他の部活の顧問とのかけもちだった事もあり、当初はあまりかるた部を顧みませんでした。しかし、千早たちの真剣な練習を見て態度を改めます。先生は化学の教師で百人一首も実は苦手。しかし、少しでも力になろうと百人一首の勉強を始めます。そして夏の暑い中、団体戦に着物で挑む部員たちのために、少しでも涼しくなるようにとたすきを作ってあげたこともありました。

 厳しいけれど、生徒のことをしっかりと見て、がんばっている子たちの努力をきっちり受け止め、認めてあげられる先生なのです。頑固に見えるのは、教育者として芯が通っている、先生の表面的な部分にしか過ぎません。

 そんな先生にとって気がかりなのは千早の進路。千早がどれだけ真剣にかるたに取り組んでいるかを見てきた先生は、プロへの道がないかるたに熱中する千早の行く末を本当に心配しています。先生は、千早が合宿に参加させてもらった他校のかるた部の先生にこぼします。

「私はどんなふうにあの子を助けてあげればいいのか」

 その目には涙が浮かんでいました。こんなにきちんと、本気で生徒のことを考えてあげる先生はいまどき実在するのでしょうか?

■人の道を教える

 高校の団体戦に挑む前に、千早たちは会場となる神社にお参りしました。引率としてついて行っていた宮内先生はそのときに生徒たちにこう諭します。「型とか形式とか面倒だと思うかも知れませんが、神様が心が広いとは限りません。願い事は礼儀正しく差し出しなさい」。これは単に、神社でのお参りのマナーというだけではなく、対人関係においても言えることです。こういう大人がしっかり子供に教えるべきことをきちんと教えるという「大人の弁え」を持った人でもあります。

■こんないい女はいない

 心が熱く思いやりがあり芯が強い。宮内先生という人は、ほんとうに「いい女」だと思います。現実にこんな先生がいて、自分が高校生のときに教えてくれていたらなあと思う一方で、高校生ぐらいの自分にこの先生の本当の価値を見出すことができたかなという疑問もありますね。


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【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:玄Kuro(キャラペディア公式ライター)

(C)末次由紀/講談社・VAP・NTV

このニュースに関するつぶやき

  • 宮内先生が襷を買ってきた事に感謝して5人全員が正座しながら手を付いて礼をするシーン、凄く好きです。
    • イイネ!1
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