「ポートガス・D・エース」は、ワンピースの中に登場するルフィの義理の兄です。火拳のエースという異名を持つ白ひげ海賊団の2番隊隊長。部下のティーチが大罪を犯したために戦闘になり、そこで敗北し政府に身柄を明け渡され、公開処刑が決定。そこで、白ひげやルフィが助けに行き・・・これがマリンフォードの頂上戦争です。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
しかし、エースは赤犬によって殺されてしまいます。エースの死はファンに大きな衝撃と感動を与えました。亡くなってもなお、愛され続けるエースの魅力に迫りたいと思います。
■弟想いの礼儀正しい兄
エースはルフィの兄ですが血の繋がりはありません。初めはルフィと敵対する程でした。しかし、海賊を敵に回しサボを含めた3人で戦い、兄弟の盃を交わします。それからは面倒見のいい兄として、あの有名なシャンクスがルフィを助けた時も、エースはシャンクスにお礼を言いたいと礼儀を学びます。ティーチ探しの途中で、ルフィと再会しますがそこでも麦わらの一味に礼儀正しく挨拶をし、ビブルカードを渡しこう言います。「できの悪い弟を持つと兄貴は心配なんだ」。そしてエースの最後。
「心残りが一つある。お前の夢の果てを見られねえ事だ」
どんなにこの最期に涙を流した人間がいたでしょうか。こんなお兄ちゃん、素敵すぎませんか?
■白ひげ海賊団の2番隊隊長
エースは独立して島を出た後スペード海賊団を作りますが、夢半ば白ひげ海賊団に敗北し、吸収されてしまいます。その後も白ひげの命を狙い続けますが、白ひげの器の大きさから心うたれ、白ひげの息子となります。それからは、白ひげを海賊王にする事を望み、2番隊隊長へと昇り詰めました。マリンフォードの頂上戦争では、白ひげはエースを助け出すために命をかけます。そんな、エースと白ひげの家族としての強い絆も見どころです。
■ゴール・D・ロジャーを父に持つ苦悩
先述の通り、ルフィとエースに血の繋がりはありません。エースの父はゴール・D・ロジャー。それが政府にバレてからは危険因子と判断され、懸賞金も5億5千万ベリー。そのため「鬼の血を引く子」と呼ばれ、自分生きていていいのかという葛藤を抱えていました。自分が生きている存在価値を示すために名声がほしいと思っていたのですね。
しかし、死に際にエースは気付きます。ほしかったのは名声などではなく、生まれてきてもよかったのかという答え。しかしそれは、白ひげやルフィが命をかけてエースを助けようとすることで、自分が生きる事をこんなにも望まれている、愛されている事を感じたのですね。そして最期の言葉。
「愛してくれてありがとう」
このシーンは感じ方も様々ですが、エースの魅力が最も詰まったシーンといえるのではないでしょうか。
エースの死はワンピースの中でもファンにとっても衝撃的で、意味の大きいものでした。それに関わるたくさんの人間の想いがまたいいんですよね。エースは亡くなってしまいましたが、彼の母親についてや、いまだ多くの謎が多く残されているのもまた事実です。死してもなお愛され続けるエース。今後その謎の真相も気になりますね。
【公式Twitter】毎日アニメコラムを3本配信!定期的なキャラペディアランキングへの投票もこちらから【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:sayaka(キャラペディア公式ライター)
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション