「降谷暁」は高校野球漫画『ダイヤのA』の中に登場する主人公「沢村栄純」のライバルであり、チームメイトのピッチャーです。どんな話でも主人公とエースの座を争うとなれば、天才的で完璧なライバルが出てくる事が多いのですが、実はそうでもないのがこの「降谷暁」の魅力でもあります。野球部らしからぬ、地味で暗くて物静かなタイプ。さらにスタミナもない・・・っていいとこないじゃん!と思った人もいるかと思いますが、そんな彼にも素敵な魅力がたくさんあり、もちろんファンもたくさんいます。今回はそんな主人公「沢村栄純」とは正反対の「降谷暁」の魅力を紹介したいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■彼の性格
プレー中も決して声を荒げる事はなく物静かな彼。野球部特有の、元気でハキハキした感じはなく、暑苦しさもありません。一言でいえばクールボーイ。沢村とは真逆の性格ですが、実は沢村の事を羨ましいと思っているのです。こんな野球少年は、他に見たことがありません。しかも、頭脳は赤点をとり追試を受けるくらい弱い。天然ボケで人の話を聞かない事も多々あります。そんなクールで天然な姿が可愛いのです。
■クールな彼に隠される、熱い想い
降谷暁の魅力はズバリここ!クールな彼の内面に隠されている熱い想い。このギャップがファンの心を掴んで離しません。とても負けず嫌いで言葉にはしませんが、マウンドを譲りたくない気持ちが強く、静かにオーラを発しています。その上、練習には人一倍熱心に取り組んでおり、ピッチングに対する想いの強さが感じられます。青道のメンバーは彼の気持ちを分かっているので、その実力を認め、1年生の彼がレギュラーとしてマウンドに立つことを受け入れてくれているのでしょう。御幸一也に対しても、自分の球を簡単に捕球するその技術を尊敬していたり、3年生の苦労話を聞いてからの彼の心情の変化も素敵でした。
■実力と成長
降谷暁は中学時代、その実力の高さから捕球できる捕手がおらず、その力を発揮することが出来ませんでした。そして雑誌で御幸一也を知り、青道なら野球ができると入学。入部直後の試合でその実力を見せつけてレギュラー入りを果たします。その力は、クリス優から、センスの塊だと言われる程。しかし、中学時代の事もあってか、プレー中も捕手や守備との連携や信頼の面で苦労します。
その上、1試合投げきれるスタミナはなくピッチングも荒削り。そんな彼が少しづつ成長していく姿がまたカッコいいんですよね。しかもピッチングだけでなく、バッターとしても活躍できる程のバッティングセンスも持っているんですよ!1年生の時の決勝で稲実と対決した際も、あの稲実のクリーンナップを抑え込み、さらに成宮鳴からヒットを放ちます。
どうでしょうか。私は、ダイヤのAの面白さは沢村だけでなく、この降谷暁の中にもぎゅっと詰まっていると思っています。2人の絡みもまた面白いですしね。彼の成長していく姿を見ていると胸がいっぱいになるファンも少なくはないはず。これからも応援していきたいですね。
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★記者:sayaka(キャラペディア公式ライター)
(C)寺嶋裕二・講談社/「ダイヤのA」製作委員会・テレビ東京