『ドラえもん』における永遠のヒロイン。彼女と結ばれる事で全てが完了するという最終攻略目標・・・というかもはやラスボス「源静香」。果たして彼女の将来の苗字はめだたく『野比』になるのでしょうか?ともあれ、のび太がそこまで入れ込む少女の魅力は何なのか、少し考えてみましょう。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■優しさと真面目さとお転婆と
至って真面目であり思いやりに溢れる少女である静香。メインメンバーの中では極めて良心的で常識人な為、しばしば暴走するのび太達の外付け良心回路や最終的なストッパーとして機能する事もあります。正義感も持ち合わせており、いつものコンビによるのび太いじめを止めたりも。
お淑やかで優しく実に少女らしいイメージの彼女ですが、実はかなりお転婆な面もあります。誰の目にも触れないような場所では結構はしたない行動が随所で描かれていたりします。世間体を気にする人のようです。まぁ、そもそものび太達男の子とつるんでいる段階でお転婆と言えなくもないですが、男女分け隔てなく接し、年相応の活発さがあるという事でもあるでしょう。子供はやはり子供らしくあるべきですよね。
■何でもそつなくこなすオールラウンダー
こと能力の面では極振りな感じのメンバーの中で、静香だけは各方面にバランス良く高い能力を発揮します。のび太より活発でジャイアンより思慮深くスネ夫より勇敢。成績優秀、運動能力良好、大抵の事は安心して任せておける、そんな感じです。スネ夫も大概器用ですが、彼女の場合は別の意味でまた器用であり、こと一般社会における生活で役に立つのは静香の持つ器用さの方でしょう。現に劇場版ではのび太の次くらいにゲストキャラクターとの接触や交流の先駆けとなり、物語の発端を作る役割を担っている印象です。よく出来た娘ですね、本当に。のび太には勿体無い。
■切っても切れない関係〜水と風呂〜
静香と言えばやはりこれでしょう。これを外してはこの記事は画竜点睛を欠く、カレー抜きカレーライスとでも言うべき代物になってしまうでしょう。彼女が風呂好きなのは言うまでもありませんね。また水場も好きなのか、長編映画などで水場を見つけると、ここぞとばかりにキャストオフ、泳ぎ出します。何と言うかアレですよね。大人の事情で付け加えられた設定のような気がしないでもありませんが・・・。
そういった方面に興味を持ちつつも、未だいかがわしい雑誌を購入できない思春期の子供達には十分な夢と希望と肌色を与えてくれる夢特性、それがお風呂好きなのです。昔は色々とモロだったのですが、最近は自主規制の傾向が強まり、深夜アニメ同様謎の光や湯気等が邪魔をしているようです。ぐぬぬ。因みに連載初期は大平原でしたが中盤以降は天保山ほどに成長している模様です。
■そんな貴方だから
静香は大学時代に雪山で遭難し、その時の出来事がきっかけでのび太と結婚する事になります。その理由というのは『傍にいないと危なくて見ていられないから』だそうな。実際、その時にのび太(小)が助けに行こうとするのですが、のび太ですから色々やらかします。そりゃもう立場が逆転するほどに、盛大に。結果、見ていられないと。
しかし、そう言いながらも何だかんだ思うところがあったのではないでしょうか。自分の能力を省みず、必死になって自分を助けに来てくれる人。自殺行為ではあるけれど、その気持ちは嬉しくないはずがありません。いざとなれば誰かの為に自分を投げ出せる、のび太はそういう人なのです。そんな人だから、彼女は『選んだ』のではないでしょうか。人の本質を見抜き、のび太を迷わず選べる静香はとても素敵な人だと思います。
なんだか第三項だけやたらと力が入ってしまった気もしますが、彼女の魅力はもちろんそれだけでなく、とにかく素敵な人だと思います、静香ちゃん。まぁ、やはり青少年に夢と希望と肌色を届けてくれる彼女がもっとも素敵なのですが。
【公式Twitter】毎日アニメコラムを3本配信!定期的なキャラペディアランキングへの投票もこちらから【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:諸葛均(キャラペディア公式ライター)
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK