「きらら系日常アニメ」の中でも百合度が濃厚で、毎回毎回女の子同士がガチでキスすることでも話題となった『桜Trick』。他のきらら系を見慣れた視聴者には刺激が強すぎて当初拒否反応も起きましたが、「この作品で百合の良さがわかった」と百合に目覚める人々も作り出しました。「園田優」は、主人公カップルのどちらかというと「受け」を担当する側です。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■春香のことが好きすぎる
優は入学した高校で、新しいクラスメイトと仲良くしているところを、中学からの親友、高山春香に見られてしまいます。春香が嫉妬深い女だと知っていた優は、逃げ出した春香を追いかけ、もっと「特別」になりたいという春香に、他の娘とはしないことをすれば「特別」になれると提案します。
春香が求めてきたのはなんとキス。そして、優はそれを受け入れます。それ以来なにかとキスを求めてくる春香に最初はとまどう優でしたが、春香とのキスの味を覚えた優はそのうち求められるままに唇を交わすようになっていくのです。
■たまに攻めたり誘ったり
優は基本「受け」です。キスを求めるのはいつも春香から。しかし、ごくまれに攻めに転じることもあります。自宅に来た春香の上に乗って、自分からキスしたこともありました。時には、春香にキスしてもらいたくて自分から誘うときもあります。受けが自分から誘うのを「誘い受け」といいますが、優はわりとおねだり上手。優に誘われたときは、春香はいつもより濃密にキスしてあげる感じもありますね。
■お姉ちゃんのことも大好き
優は春香への気持ちとは別の意味で、純粋に2歳上の姉の美月のことが大好きです。美月と同じ高校へ入った優は、球技大会や文化祭などを姉といっしょに楽しめるのは一度限りと、積極的に姉を誘って楽しもうとします。そのためにちょっとわがままに見える行動に出ることもありますが、優と美月がいっしょに学校にいられるのは、優が2年生で美月が3年生の今だけと知っている友達たちは、なにかと協力してくれるのでした。
■お姉ちゃんと春香では春香が好き
美月に春香とのキスシーンを見られてキスを禁じられてしまった優。最初はそれに従おうとした優でしたが、我慢できなくなって美月の前で春香にキスしようとします。止めに入る美月に、優は「私たちは特別だからいいの!」とキレてしまいます。美月と春香の間に入ったとき、優が選んだのは春香との関係でした。
■春香より「好き」の自覚がある?
春香がきらいなおっぱいタッチをして、ちょっと病んだ春香に「優ちゃんが好きなのはおっぱいなの?」と責められた優。はっきり春香が好きとまでは言えなかったけれど「好き・・・は・・・」と口に出しかけました。もしかしたら春香よりも優のほうが、はっきりと春香のことを好きという自覚があるのかもしれません。
■その気持ちはきっと本物
優の誘いテクニックはすごいです。あんなあざとい誘い方されたら誰でもコロっといってしまうでしょう。しかし、そのテクニックが発揮されるのは春香に対してだけ。そこがいいですね。同性愛を認めたくない人たちは、こういうのを「一時的な擬似恋愛」ということにして片付けようとしますが、彼女たちの関係をそういうつまらない解釈で否定したくはありません。何はともあれ、まずは彼女たちの魅力、「園田優」の魅力を観てみましょう。
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★記者:玄Kuro(キャラペディア公式ライター)
(C)タチ・芳文社/桜Trick製作委員会