80年代を代表するスポーツアニメ『キャプテン翼』。この作品によって、日本のサッカー人口は一気に20倍にも膨れ上がった、という説もあります。日本のみならず、世界中でアニメ放送され、その放送地域は、名作『ドラゴンボール』の倍以上です。単行本の売り上げも5000万部を超える大ヒットとなりました。サッカー界に与えた影響はすさまじく、作中、主人公の大空翼くんがFCバルセロナに入団した際は、バルセロナで入団セレモニーが行われ、レアルマドリードCFのオーナーは「なぜ翼はレアルに入団しないんだ」と公式発表するほどでした。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■団長さん、一目ぼれする。
本作の、メインヒロイン「中沢早苗」は、主人公である大空翼くんの小・中時代の同級生です。3人しか在籍していない南葛小学校応援団の団長で、みなからは「あねご」の愛称で親しまれていましたが、突然グラウンドに現れた翼くんのプレイに魅了され、「小さくてかわいい」「その上サッカーうまい!」とあっという間に一目ぼれします。
「南葛小サッカー部応援団長」だったはずですが、その日から「大空翼くん応援団長」にくら替えし、おそろしいほど猛アピールし、猛烈に応援しまくります。「翼く〜〜〜ん。今日も燃えてるか〜い!」と大声をあげて応援する姿は爽快です。
しかし、時に横暴な一面もみせます。対明和FC戦を観戦するためにヒッチハイクしようとして失敗。舎弟二人に「車にひかれなさい。そうすればとまるから」とご無体なことを言うのです。しかし、それもこれも、翼くんを応援したいという気持ちの表れなのです。ちなみにこのころは翼くんには「団長さん」と呼ばれています。
■団長からマネージャーにジョブチェンジ
小学校時代は、南葛SCにマネージャーとして志願し断られ、応援団に専念しましたが、中学校のマネージャー業は部活ですから拒否されようがありません。制服という強制的なスカート着用義務に負け、急におしとやかになり、翼くんからは「マネージャーさん」とこれまた役職で呼ばれています。
翼くんが早苗にひかれたり、愛情を表現するシーンはあまりありませんが、「団長さん」「マネージャーさん」と丁寧に呼んだり、応援に笑顔で答えたりするところをみると、ポーカーフェイスな割にストレートな愛情表現にテレてんのか?とも思えます。
中学最後の試合、決勝戦東邦学園戦において、怪我のためにドクターや監督から出場を止められた際、「翼くんからサッカーをとりあげないでください!」と懇願するなど、誰よりも彼の気持ちを汲んだ行動をします。
■そして晴れて恋人、妻へ!
そんな早苗に心を惹かれながらも、ブラジル行きが決まっていたため告白に至らなかった翼くん。ボクシング部の神田くんに早苗ちゃんをかけた決闘を挑まれ、勝った末にちゃんと告白してくれます。「中沢早苗は渡さない!」「中沢早苗が好きだ!」という男らしーい告白ですが、なぜにフルネーム!でもすてきな告白です。いや〜翼くんって古風ですね。
その後、ブラジルと日本という世界一の遠距離恋愛をし、すれ違いもあり、早苗が全日本の応援団長に就任したりと、もろもろあり、「これからも俺のそばで俺をささえ、応援してくれないか?それが君にとって幸せと感じるならば・・・」なんて謙虚なプロポーズをしやがります。ああ、なんか幸せそうなんで、どうでもいいです。10代で結婚していつもいつもイチャイチャしやがっています。
ゲーム版の裏パスワードは「さなえちゃんのおっぱいはやわらかい」ですし、楽しいでしょうね。あねご気質なのでしっかりものですし、たぶん疾風くんと大舞くんの、いい感じのママになっていると思います。
マネージャーとキャプテンという組み合わせは不変ですね。見ていて安心します。松山くんや三杉くん、翼くん、そして石崎くんなど、キャプテンはマネージャーとお付きあいするものと相場がきまっています。やはりスポーツ選手には応援し、サポートする人が一番合いますよね。
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★記者:藤原ユウ(キャラペディア公式ライター)
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