マドリッド市の街灯がすべて省電力タイプに替わる

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2015年01月04日 11:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

ヨーロッパの都市の多くはオレンジ色の街灯を使っていて、夜の風景を特徴的なものにしている。アメリカの文豪、アーネスト・ヘミングウェイが愛したスペインの首都マドリッドも例外ではない。

しかし、近い将来マドリッドの夜の風景は違う色に変わることになる。マドリッドの街灯のすべてがフィリップスの省電力照明に替わるというのだ。

街灯の3分の1以上がLEDになる

マドリッド市がスマート・シティへと変わっていく計画に際して、フィリップスは22万5千もの省電力照明器具を供給する。それによりマドリッドの街路の明かりは、省電力照明にすべて置き換えられるという。

そのうち8万4千個はLEDだ。さらにそのうち5万1千個は電球型のLEDで、それ以外の3万3千個も既存の街路灯を使って設置するLEDプレートだという。残りの照明はLEDではないものの、フィリップスの省電力タイプの照明になる。いずれにしても、これは世界でも最大規模の照明のアップグレードだ。

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44%も消費電力を減らすことができる

この街灯の変更によって、マドリッド市は44%も消費電力を減らすことができる。また、必要に応じて各所の照明の明るさをコントロールすることも可能になる。

マドリッドのアナ・ボテジャ市長はこうコメントしている。

「これはマドリッド市における過去最大の技術変革です。この変化が、私たちに重要な成果をもたらしてくれます。高効率な照明によるエネルギー消費量の低減、街灯の長寿命化、そして必要な時間や場所に応じて明るさを調整することによって、光害のコントロールも可能になります。

この照明の設置は、よりサステイナブルで生活しやすいスマート・シティの実現に向けて大きな前進となります」

スペイン人は日が落ちてから出歩くのが大好きで、夜の屋外は非常に重要な意味を持つ場所だ。その色が変わるというのは、単にエネルギー消費の変革だけでなく、文化や習慣にも影響を与えるかもしれない。

従来のオレンジ色のヨーロッパの夜も好きだが、新しい色の街も楽しみだ。

*参照・画像:Madrid upgrades city infrastructure with Philips lighting in the largest street lighting project in the world

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