「沢渡真琴」は、祐一に対して恨みがあると言って近づいてきます。身に覚えのない祐一には皆目検討がつきません。問答無用で飛びかかっていったものの、あえなく自爆してしまいます。当の本人に問いただしても何のことで恨んでいるのかがわかりません。わかっているのは7年前の祐一と接点があるということだけで、結局祐一と共に名雪の家に居候することになります。
彼女は意外なところで祐一とつながっており、それを思い出した祐一は、徐々に真琴に対する気持ちを変えていきます。今回はそんな「沢渡真琴」の魅力に迫っていきたいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■肉まんが大好き
祐一との出会いの最中、お腹がすいていた真琴を見かねて祐一は肉まんをご馳走します。初めて食べたその味を気に入ったのか、事あるごとに肉まんをねだるようになりました。秋子さんからお小遣いを少しもらっては肉まんをたくさん買い込んだりする姿から、よっぽど好きなのだということが伺えます。
■漫画本に夢中
名雪に借りた少女漫画を読むうちにすっかり夢中になってしまい、肉まんを片手に読みふける事もしばしば。あまりにも夢中になりすぎて、祐一がこっそり真琴の肉まんを貰っていいかと断りをいれると、「うん」とうっかり生返事をしてしまうほど。漫画本>肉まん??
■鈴の音に興味津津
祐一がなにかプレゼントを買ってやろうと言うと、真琴はしばらく悩んだあと小さな鈴を選びます。その音色をとても懐かしく思ったようで、何度も何度も鳴らしながら、嬉しそうに笑うのでした。熱を出して寝込んでいる状態であっても、祐一からもらった鈴を肌身離さず大切に持っているその姿に、思い入れの深さを感じました。
■小さな奇跡
ある日、真琴は熱を出して寝込んでしまいます。その様子には以前のような勢いはなく、どこか寂しそうな表情を浮かべています。数日たって学校で天野という下級生に祐一は声をかけられます。そして彼女から真琴の本当の正体を聞くことになるのでした。天野もまた、真琴のような存在に触れて、同じ痛みに触れようとしている祐一を見過ごせなかったのでしょう。彼女は真琴のような存在を「小さな奇跡」とそう呼んでいます。
■真琴の正体
真琴の正体は街から少し離れた、物見の丘に棲むキツネでした。人間の暖かさに触れて、もう一度会いたいという想いから、自らの命と引換に人間の姿となってやってくるというものでした。最後に消えてしまった真琴でしたが、その想いはきっと果たされたと思わずにはいられません。
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★記者:もんきち(キャラペディア公式ライター)
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