モニカ・ソスノフスカの個展『ゲート』が、1月20日から東京・銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される。
1972年生まれのモニカ・ソスノフスカは、ポーランド・ワルシャワを拠点に、実在する建築をモチーフにした彫刻やインスタレーションを制作するアーティスト。1960年代にワルシャワで盛んだった前衛芸術に影響を受けたソスノフスカは、母国で経験した共産主義の崩壊を背景に、かつて権力の象徴を意味した建築や公共施設が脱機能化し、新しい建築へ変化していく姿や、壁、階段、ファサードといった建築のディティールを断片的に取り出して作品化している。
ソスノフスカにとって日本での初個展となる『ゲート』では、通りと住居を隔てる個人宅のゲートを題材にした新作を発表。工業的なプロセスによって作られた後に歪められ、本来の機能を失ったゲートを、個人にも都市にも属さない中立的な形で展示するという。