1月12日は成人式。“若者のクルマ離れ”というワードをよく耳にするが、『ソニー損害保険株式会社』が今年の新成人(1994年4月2日〜1995年4月1日生まれ)に行ったアンケートでも、約7割が「クルマを所有する経済的な余裕がない」と回答している。
そこで今回は、同アンケート調査からわかった「新成人のクルマ事情」を紹介する。
免許保有率は57.1%で地方が高い
まず、新成人1,000名に普通自動車運転免許の保有状況を聞いたところ、「オートマ限定」が31.9%、「マニュアル」が25.2%となり、合計で57.1%となった。
男女別にみると、男性は62.2%、女性は52.0%と、男性の方が若干高い結果に。また、都市部では47.4%、地方では59.7%となっている。
カーライフにかけられる金額は18,656円
クルマ(バイクを除く)の所有状況については、「マイカーを持っている」が12.9%、「購入する予定がある」が6.6%、「現在購入する予定はないが、いずれは欲しい」が54.3%、「購入するつもりはない」が26.2%となった。
|
|
居住地別にみると、都市部のマイカー所有率は4.7%、地方では15.1%と、地方は都市部の3倍以上の所有率となっている。
また、クルマがある生活(カーライフ)をするにあたり、1ヶ月いくらまでなら掛けられるかを聞いたところ、平均で18,656円となった。
新成人の欲しいクルマ1位は『プリウス』
今後、クルマを購入する可能性がある計730名に予算を聞いたところ、『100万円以内』が48.1%となり、『101万円以上』が過半数を超える結果となった。
続いて、どのクルマが欲しいか複数回答で質問ところ、1位は「プリウス(トヨタ)」で16.3%、2位は「キューブ(日産)」で13.8%、3位は「BMW(3シリーズ/5シリーズなど)」で13.6%となった。
プリウスは2010年の調査開始以来、毎年5位以内にランクインしているが、今年初めて新成人が欲しいクルマの1位となっている。
|
|
なぜプリウスは若者に人気なのか
ハイブリッドのパイオニアとしての知名度の高さに加えて、やはり“低燃費”も人気の理由の1つかと思うが、新成人にとってはそのバリエーションの豊富さもプリウス人気の背景にあるのかもしれない。
“充電できる”プリウスとして、ハイブリッドからさらに進化したプリウスPHV(プラグイン・ハイブリッド)をはじめ、7人乗りも可能なプリウス α、そしてスポーツ仕様のG’sバージョンなど、それぞれの生活スタイルに合わせてプリウスを選ぶことができる。
特にプリウスPHVは、通常のプリウスに比べてEV走行できる距離が格段に向上し、街乗りなどの普段使いであれば、ほとんどガソリンを使わずに乗り続けることが可能だ。実際、半年間給油しないというオーナーもいるらしい。低燃費を更に追求する経済志向の若者のお眼鏡にかなうかもしれない。
いかがだったろうか。
今後、プラグインハイブリッドのPHV、電気自動車のEV、そして燃料電池車のFCVなど、プリウスを越える次世代環境車がドンドン増えてくる。
|
|
来年には、欲しいクルマ1位は、これらの次世代環境車のいずれかになるのか、プリウスが来年もトップを守るのか、熾烈な争いに注目したい。