なにも起こらないのにおもしろい。なにも起こらないからおもしろい?『ゆゆ式』はそんな不思議なアニメです。ただひたすら、高校生の女の子たちが過ごす日常を切り取っただけの作品。しかし、なぜかまた見たくなってしまう・・・そんな魅力があるのです。「日向縁」は、主人公三人の中では、ゆずことは対照的ななごみ系ボケの青の子です。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■怠惰
ゆかりは面倒くさがりやで、自宅の門から一歩出た瞬間に家に帰りたくなってしまうような怠惰な子です。そんなゆかりが学校に行くのは、仲良しのゆずこと唯に会いに行くため。お昼休みにお弁当を食べたら、満足して「帰ろうか」と言い出したりもしますが、そこは唯にたしなめられます。「めんどうくさい」という魔物にとりつかれた(そういうネタです)時も、二人に会いたい一心で魔物を倒して学校には来たものの、二人に会った時点ですぐに帰ろうとしました。
ちなみに、なんとなく流れで情報処理部の部長になりましたが、本人にまったく自覚はなく、部長と呼ばれても気付きません。
■マイペース天然ボケ体質
ツッコミ一人にボケ二人という仲良し三人組の中で、アグレッシブなボケのゆずこに対し、ゆかりはマイペースな天然ボケです。ゆずこの激しいボケに乗っかることも多々あり、合わせ技のボケを繰り出すことも。一方、会話の流れを断ち切るような天然ボケも多いです。多少作者の投影もあるのか、「ストーンコールド」や「越中さん」といったプロレスネタや、「コスモを燃やす」などのちょっと古めのアニメネタなど、今どきの女子高生は絶対知らないだろうというネタを繰り出してくることもあります。
人の顔を覚えるのが苦手なので、普段交流のない相手から話しかけられても、誰なのか全く認識できません。認識できないままになんとなく挨拶ができてしまうのは、ある意味ぽやーっとしたゆかりだからこそできる技。
■ずっと唯が好き
ゆかりは寂しがり屋でちょっとあまえんぼうです。三人で部室にいるときに、唯とゆずこが自分を放って仲良くしていたりすると、駄々をこねてすねます。しかし、唯に「好きだよ」と言ってもらうとすぐに機嫌が直ります。
唯とは小学校二年生からのつきあいです。遠足のときに持っていった珍しいお菓子を、唯にあげようとしたときに転んでこぼしてしまうのですが、唯が自分のお菓子をくれた事をきっかけに唯のことを好きになります。唯に頭をなでなでしてもらうと幸せを感じ、死ぬ前には唯の手作りシチューが食べたい、それがゆかりです。
■将来の夢は無限
お金持ちのお嬢様のゆかりは、なんとなく兄とともに家のために働かねばならないと思っており、自分自身の将来のことをあまり考えていませんでした。しかし、ちょっとした雑談の中から、自分のやりたいことを将来の夢にしていいのだと気付きます。ゆかりの前にはまだまだ無限の将来があるのですから、もっと素直に自分の生き方を考えてもいいと思いますよ。そんなゆかりが成長した将来の姿、いつかぜひ見てみたいものですね。
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★記者:玄Kuro(キャラペディア公式ライター)
(C)三上小又・芳文社/ゆゆ式情報処理部