ライトノベルのアニメ化作品『棺姫(ひつぎ)のチャイカ』。魔法や棄獣といった魔物が存在する世界が舞台のこの作品。3世紀にわたって繰り広げられた戦争が終了した後の世界、平和になった日常に突然現れた、死んだはずの皇帝の娘「チャイカ」。彼女に依頼された乱破師・サバターの兄妹の旅がメインストーリーです。主人公である「トール・アキュラ」の妹こそ、今回ご紹介するセクシー美人の「アカリ・アキュラ」です。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■兄を支えるしっかり者・・・???
別称で「戦争の犬」とも呼ばれるサバターの一族出身のアカリ。長い黒髪(アニメでは深緑)が美しい、黒い瞳の17歳。愛情表現は露骨ながらも、表情には出さないタイプで、メリハリの効いたナイスバディ美女です。孤児を育てて、汚れ仕事を請け負う兵士を育てるアキュラ衆では先輩が兄となるので、実はトールとは血のつながりはありません。
出兵する前に終戦を迎えたために、心がポッカリしてニートになってしまった兄と、里が滅ぼされた際に一緒に逃げ、きちんと仕事しながら兄の心と生活を支えるアカリ。兄と髪と目の色が似ているので、周囲には普通に兄妹として受け入れられています。
それをいいことに、「血のつながった実の兄と禁断の恋におち駆け落ちした」という設定で兄に思いを寄せており、しかも公言するという恐ろしい娘で、「兄さまの剥製があったら借金してでも買う」「飯をくわないぶん、長期的にみれば生の兄さまより安上がり」というアホの子です。さらに、アニメではぼかしておりますが、どうやら兄さまの“ソロプレイ”をのぞくようなド変態な一面もあるようです。
■心の傷と敬愛
「やればできる兄」と兄のことを敬愛し、ニートであっても決して見捨てません。過去、トールの想い人「ハスミン・ウーロ」が、自分の見栄で作った罠(直接の原因ではない)で命を落としたことや、その後の兄の変化などに罪悪感を感じており、現在のニート状態も自分に責任があると思っているフシもあります。
兄さまはニートなくせにモテモテなので、たくさんの女性が近寄ってくるのですが、兄さまに嫉妬の気持ちはぶつけつつも、なぜかいつもコミカルです。彼女の“アホな子発言”も、実は冗談を交えながら(兄に負担をかけない程度に)嫉妬の気持ちをつたえているのかもしれません。残念ながら、兄さまはそんな女心を汲む能力はありませんし、ナイスバディ美女よりも、可愛い系ナイチチ女子の方が好きなようですので、アカリの想いはまだまだ遂げられそうにありません。
パートナーとして兄をしっかり支え、最もトールを理解するアカリは、チャイカにやきもちこそ焼きますが、嫉妬しつつも、チャイカに対しては一人の人間として誠実です。ヤンデレでありながらも、「自分<兄」というスタンスがしっかりしている、愛情豊かな魅力的な女性、それが「アカリ・アキュラ」なのです。
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★記者:藤原ユウ(キャラペディア公式ライター)
(C)2014榊一郎・Nitroplus/KADOKAWA 富士見書房刊/「棺姫のチャイカAB」制作委員会