2点目を決め、喜ぶサウル [写真]=Getty Imagesリーガ・エスパニョーラ第22節が7日に開催され、アトレティコ・マドリードとレアル・マドリードによる“マドリード・ダービー”が行われた。
リーグ戦5連勝中で首位のレアルは、3位アトレティコに勝ち点7差をつけている。今シーズン両チームは、リーグ開幕前のスーペルコパ・デ・エスパーニャ2試合、リーガ第3節、コパ・デル・レイ5回戦2試合と計5試合対戦しているが、アトレティコの3勝2分で同試合を迎えた。
ホームのアトレティコは開始10分にトラブル。コケが筋肉系のトラブルでサウル・ニゲスとの交代を強いられる。しかし14分、アトレティコはフアンフランの右クロスがファーサイドまで流れると、マリオ・マンジュキッチが落とす。走り込んだティアゴ・メンデスがミドルシュートを打つと、ブロックに入ったDFの足の間とGKイケル・カシージャスの脇を抜けてゴールイン。アトレティコが先制する。
勢いが止まらないアトレティコは18分、左サイドからギリェルメ・シケイラがクロスを送ると、ニアサイドのサウルが左足でバイシクルシュート。これがゴール左に決まる素晴らしいゴールとなり、あっという間に2点のリードを得る。
レアルは前半の終盤にようやくアトレティコゴールへ迫れるようになるが、守備をしっかりと固める相手を崩せず、シュートも1本で前半を終える。
レアルはサミ・ケディラを下げて2試合連続得点中のヘセ・ロドリゲスを後半開始時に投入。攻撃的なカードを切る。53分、アトレティコは左サイドからのボールをサウルがヘディングでコースを変え、アントワーヌ・グリエスマンがオーバーヘッドシュートをしたが、クロスバーの上。直後にも右クロスをヘディングで合わせたが、これも枠を越えた。
後半も試合を優勢に進めていたアトレティコに決定的な3点目が生まれる。67分、アルダ・トゥランが左足でアーリークロスを送ると、エリア内左の深い位置でサウルがヘディングで折り返す。最後はグリエスマンが押し込んだ。一方で、サウルが同プレーで負傷し、ラウール・ガルシアと交代する。
チャンスの作れないレアルは73分、カリム・ベンゼマを下げ、ハビエル・エルナンデスを投入。アトレティコはグリエスマンに代えてフェルナンド・トーレスを入れて交代枠を使い切る。レアルは相手選手への暴力行為による2試合の出場停止から復帰したクリスティアーノ・ロナウドもいいところなく無得点。アトレティコは89分にもマンジュキッチがチーム4得点目を挙げ、アトレティコが4−0で完勝した。
今シーズンのリーグ戦でレアル相手にダブルを達成したアトレティコはリーグ戦4連勝となり、次節はアウェーでセルタと対戦。リーグ戦の連勝が5で止まったレアルは次節、ホームでデポルティボと対戦する。
【スコア】
アトレティコ・マドリード 4−0 レアル・マドリード
【得点者】
1−0 14分 ティアゴ・メンデス(アトレティコ・マドリード)
2−0 18分 サウル・ニゲス(アトレティコ・マドリード)
3−0 67分 アントワーヌ・グリエスマン(アトレティコ・マドリード)
4−0 89分 マリオ・マンジュキッチ(アトレティコ・マドリード)