少女マンガのくせにわりとひどいギャグ(褒め言葉)と、主人公の突き抜けたゲスさによって、人気を集めた『さばげぶっ!』。自由すぎる部員を集めたさばげ部の中にあって、一番常識的な性格をしているのが、今回ご紹介する「経堂麻耶」です。ただ、特徴の乏しさのかわりに不憫な属性を与えられてしまっています。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■おっぱいモデル
麻耶は、その美貌とスタイルでグラビアモデルの活動をしています。かなりの巨乳で、ちっぱいのモモカにはひがまれるほど。嫌いな納豆のCMへの出演が決まった時は、モモカに納豆克服の特訓を願い出るという努力家の側面も。ただし、頼んだ相手が悪く、かえって納豆嫌いが助長されてしまいましたが・・・。しかし、それでもモモカを恨むどころか、特訓に協力してくれたことに感謝するなど、モモカとは正反対の純粋な心の持ち主です。美煌をライバル視する生徒会長がさばげ部を分裂させるために、麻耶に対して「美煌のせいで人生再起不能にされた」と虚言を弄したときは、真に受けて滂沱の涙とともに謝罪しました。
また、普段はちょっと乱暴で男っぽい言葉使いの麻耶ですが、普段は大人の世界で仕事をしているせいか、年上相手には礼儀正しくするという切り替えもきちんとできる、そんなしっかりとした部分も持っています。ちなみに、まだそれほどランクの高くないモデルなのか、野外素人撮影会なんていう仕事もやらされています。しかし、そういった仕事もファンと触れ合える場として楽しんでいるようです。
■絶対的第一犠牲者
麻耶には、ホラー映画などによくある「第一犠牲者」という属性が付与されています。作中で初めてモモカが挑んださばげ部内での銃撃戦でも最初に撃たれました。その後は、意図的に第一犠牲者とされ、両方のおっぱいを撃ちぬかれるというひどい扱いを受けています。後半にはもう部内でも「最初に犠牲になる人」という認識となり、かよには「よっ名人芸」とまで言われるレベルです。
ただ例外もあって、モモカのママが全身タイツに天狗の面というよくわからない姿で学校に侵入したときには、うららが最初の犠牲者(?)となっています。ちなみにモモカのママにより“三つ編みおさげジャージ”という姿にされてもなお、麻耶の美貌が覆い隠されることはありませんでした。
純白清純女子大のサバゲサークルとの対戦では、「今日こそ一番にやられないように!」と「第一犠牲者体質」を自覚している様子もありました。その時はモモカが第一犠牲者となり、メンバーが次々と倒されて唯一麻耶だけが生き残るという珍しい状況に。しかし、それは相手がサバゲサークルを装った「グラビアアイドル研究会」であり、麻耶を狙った百合お姉さんの集団だったから。麻耶は、犠牲者にならなかった代わりに雪山で全裸にむかれ、用意されていたドラム缶風呂は麻耶のものだけシースルー仕様で、ヌードをお姉さんたちに激写された挙句にドラム缶ごと雪山を転がり落ちるという、よりひどい目にあってしまうのでした。
■どちらが良いのか
第一犠牲者体質というのは不憫なようでもあり、おいしい役どころのようでもあって、良いのか悪いのかわかりません。ただ、さばげ部の中ではわりと常識人で、おっぱい以外にこれといった特徴のない麻耶にとっては、むしろキャラを立てる要素として積極的に活用したほうがいいのかもしれませんね。
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★記者:玄Kuro(キャラペディア公式ライター)
(C)松本ひで吉・講談社/「さばげぶっ!」製作委員会