沖縄からの転校生として、有馬達の前に颯爽と現れた少年。親の仕事の都合で一時的に神奈川の地を離れていた彼は、とある目的で故郷に帰ってきます。その目的とは何なのか?そして「十波健史」とは一体どんな人物なのでしょうか?
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■ニューヒーロー
背が高く日焼けした健康な肉体、ダンクシュートもお手の物。休み明けの実力テストでは有馬、雪野に並びトップの成績を獲得した優秀な頭脳。これでは転校直後から女子の人気を集めるのも当然です。しかし、ニューヒーローも有馬の前ではただの人。中学が一緒だった有馬を見て「3年後の有馬君って素敵」と胸をときめかせるほど純情です。(あるいは、男子をもときめかせる有馬がすごいのかもしれません・・・)
■椿への恋心
故郷に戻ってきた1番の理由は、小学校の頃にヒドイ目に遭わされた椿に復讐するためでした。椿には、小学校から中学校にかけて手下のように扱われ、かばん持ちをさせられ、散々な目に遭わされたためです。
椿への反骨精神をバネにして、ぽっちゃりだった体はトレーニングで鍛え、一生懸命勉強し、ルックスにも磨きをかけるという、人並みならぬ努力を積み重ねてきました。このあたりは、人からよく思われたいために影で努力を続ける雪野を彷彿とさせます。しかし、自分が椿に抱いていた思いは「憎しみ」ではなく、「好き」だったことが分かり、結局椿と恋人同士になります。嫌いだと思っていた相手が実は恋の相手だったなんて・・・まさに少女漫画の王道を突っ走る十波なのでした。
■実は器用?
修学旅行の朝に有馬のためにお手製のお弁当を作ってきた上に、集合時間にも間に合うという(体育会系なので時間には几帳面)スーパーマンです。しかも味は文句なしに美味しい。有馬への愛がなせる業なのか、男の子のわりにやることが乙女なのでした。
また、卒業と同時に椿と海外放浪の旅に出ますが(制服にリュックを背負って空港へ行きました・・・)、そこで才能を開花させ教授になったり、古代文字を解析したり、外国語ペラペラになっちゃったり等、とても順応性が高いようです。元々頭が良いおかげもあるのでしょう。
最終話で椿の名字が変わっていないので、椿との結婚はまだのようです。ずっと一緒にいるので「今更婚姻届なんていらないよ!」という感じなのでしょうか。そんな選択さえも、このカップルらしい気がします。
実母に虐待されていた有馬や、実父との関係が悪い浅葉とは違って、親が過保護すぎるという、また違った悩みで家族との関係に苦しんでいた十波ですが、親と離れて椿と世界を回ったことで、これ以上ないほどの幸せを手に入れた模様です。うん、良かった。2人には絶対に幸せになって欲しいですね。
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★記者:あきにゃん(キャラペディア公式ライター)
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