菊地凛子&小松菜奈が母娘役、綿矢りさ『夢を与える』を犬童一心監督がドラマ化

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2015年02月18日 10:00  CINRA.NET

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『連続ドラマW 夢を与える』
綿矢りさ原作のドラマ『夢を与える』が、5月からWOWOWで放送される。

同作は、2007年に刊行された綿矢による同名小説のドラマ版。娘に夢を託す元モデルの母・幹子と、スターの座に上り詰めたが、ダンサーの正晃との出会いをきっかけに恋愛にのめりこみ、やがて転落していく娘の夕子が織り成すスキャンダラスなストーリーを描く。

フランス人の夫との間にできた娘・夕子に過剰な思い入れを持つ母の幹子を演じるのは菊地凛子。急速に人気が高まる中で、作られたイメージと自分自身とのギャップに違和感を覚える夕子を小松菜奈が演じる。さらに、13年前にオーディションで夕子を見出した広告代理店の社員・村野役のオダギリジョー、世間に媚びず生きるダンサーの正晃役の真剣佑をはじめ、太田信吾、永岡佑、陰山泰、濱田龍臣、谷花音、田中泯、夏帆、浅野和之がキャストに名を連ねている。監督を務めるのは、映画『ジョゼと虎と魚たち』『のぼうの城』などで知られる犬童一心。脚本を『ソラニン』『凶悪』などの高橋泉、音楽を『ヘルタースケルター』『マエストロ!』などの上野耕路がそれぞれ手掛ける。

小松は、同作の脚本を読んだ感想について「不思議と私と夕子は『ちょっと考えが似ているかも』と思わされる部分があったりして、とても面白いお話だなと思いました。信じていた人達にどんどん裏切られていく中、夕子は最後まで1人で戦ってかっこいいなとも思いました。そんな夕子を演じられるのが嬉しいです」とコメント。

菊地は、「夢を与えるという、肯定的なタイトルでありながら、夢を与えるとは一体何なのか…虚構の世界の中だけで、鈍く響く言葉のように感じ、また主人公がそれに翻弄されていくというのは、大変に見応えのある作品になるのではないかと思いました」と語っている。

■小松菜奈のコメント
今回の役は14歳から18歳までの阿部夕子という1人の少女を演じさせてもらいます。周りの環境や、感情的にも微妙なものを抱えている年頃の子を、どう私なりに演じていくか、自分でも楽しみです。
また新たな役を演じるのにわくわくしています!

■菊地凛子のコメント
大きな子がいる母親役は今回初めてで、母性はありながらも、娘を自分の思いのままにしていこうとする役柄です。彼女の神経質な部分を楽しんで演じています。

■犬童一心監督のコメント
夕子は生け贄だ。母が、父が、会った事もない人たちが、TVが、広告が、マスコミが、差し出した生け贄。
何故、生け贄が生み出されるのか?それを探ってみたい。夕子は、埋められる寸前に何を言おうとするのか?そして、どうその運命に立ち向かおうとするのか?その姿を撮ってみたい。
美しさを持った成長物語と、醜悪さが露になった社会派サスペンスをミックスして、TVドラマならではのグルーブ、興奮を作り出してみたい――。

■綿矢りさのコメント
「起きたまま見る悪夢」というテーマで書いたのが本作でした。ドラマでは生身の人たちが演じて下さることで、悪夢では終わらないリアルさが生まれると思います。逆境にあってこそ発揮される、人間本来の強さに触れられるのでは。本作を書いていたとき、この芸能界のお話がテレビで放映されたらどうなるんだろうと、そら恐ろしい想像をしていたので、実現するとは夢のようです。犬童監督を始め製作陣の方々の手によって、物語が新たなアイデアの息を吹き込まれ、脈打ち、熱を帯びるのを期待しています。
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