『はたらく魔王さま!』は、ライトノベルとして発売され、アニメ化されることでさらなる人気を得ました。主人公でもある魔王が勇者に敗れ、逃げた先が運悪く魔力のほとんどない日本。どうにかしようにも魔力がないためどうにもなりません・・・。仕方なく生活しながら再起をはかろうとするのですが、追いかけてきた勇者や元の世界の住人たちが登場し、事態はさらに混沌としていきます。
そして、その魔王とともにやって来た腹心というのが「アルシエル」であり、日本での名を「芦屋四郎」(あしやしろう)といいます。最初は戸惑うばかりだった彼も、時が経てば魔王城(6畳一間)の家事を完璧にこなすなど、しっかりと順応しています。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■魔王に対する忠誠
芦屋は魔王にとってなくてはならない存在です。特に彼らが日本へ飛ばされたとき、見知らぬ場所で魔力も使えない危機的状況の中、腹心の部下がいるというのは魔王にとって大きな支えとなったはずです。逆もまたしかり。しかし、日本についてすぐに、警察官からの事情聴取(勇者から受けた傷が軽い傷害事件と認識された)のため、署内の別々の部屋で話を聞くことになったとき、魔王が少しでも情報を集めようと頑張っていたのに対して、芦屋は呑気に出されたかつ丼を食べていました・・・。魔界一の知将と呼ばれていたのではなかったのでしょうか。魔王と自分のピンチでしょうに・・・。
当然、魔王と敵対している勇者などの存在には気を許さないわけですが、魔王が優しい性格のため側近には彼のような存在は必要不可欠だといえるでしょう。
■主夫
魔王の提案により、2人は役割(働いて金を稼ぐこと、元の世界に帰る方法などの情報収集)を分担し、芦屋は後者の役割を与えられ魔王城の家事をおこなう合間にそれを果たそうとします。しかし、参考になるような情報は乏しく、どんどん家事のスキルがあがるばかり。金欠のために給料日までどう食いつなぐかを悩んだり、特売の卵を買うために魔王を連れだしたりと、その姿はまさしく主夫です。しかもそんな姿が意外と似合っているのです。また、魔王の無駄遣いに注意する姿はまるで母親のようでもあります。
■大事なときに傍にいない
とにかく魔王を必死にサポートする芦屋ですが、なぜか敵の襲来などでピンチなときに魔王の傍にいません。そしてすべてが解決したあとになって、不甲斐ない自身を責めます。あれだけ魔王のことを考えているのにタイミングの悪い男です。
いつもギリギリの生活を送っている魔王城を切り盛りする「芦屋四郎」。魔王は何かと楽観的なので彼は苦労人でもあります。苦労の末にどこに出しても恥ずかしくないような立派な主夫になる日も近い事でしょう・・・。
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★記者:けみ(キャラペディア公式ライター)
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