【アニメキャラの魅力】気になる彼には気になる秘密が！？クラス委員長「七転ふみつき」の魅力『HAPPY★LESSON』

５人の女性教師が天涯孤独な生徒の為にママとなる作品。それが『HAPPY★LESSON』です。個性的なキャラクターたちが織りなすハートフルギャグが魅力の本作は、読者企画から始まり、アニメ、ゲーム、漫画と様々なメディアに発展していきました。

　その読者企画の頃から登場していたキャラクターの一人が「七転ふみつき」です。クラス委員長を務める彼女は、その生真面目な性格からだらしない主人公によく突っかかってきます。彼の自堕落な生活態度を改めさせる為と本人は息巻いていますが、どうやら理由は他にもある様で・・・。今回は、そんな素直になれないいじらしい委員長「七転ふみつき」を紹介したいと思います。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■四角四面、委員長はとってもお堅い！

　冒頭でも述べた通り、『HAPPY★LESSON』はママ先生がメインヒロインという作品。しかし、ママ先生以外にもヒロインがいるのです。ふみつきはその第一号として読者企画の頃から活躍してきました。

　主人公のクラスメイトとして登場した彼女。その風体は、綺麗な黒のロングヘアーにメガネ。なんとも委員長然とした姿をしています。性格もクラス委員を務めるだけあって、非常に真面目。ともすればカタブツと表現出来るほど。その為、だらしない人には厳しい一方、主人公の妹分である六祭みなづきや、転校生で勝手が分からなかった九龍ながつきをフォローするなど、心優しい一面も持っています。

　とはいえ怒るとそれはそれは怖い！アニメ版に登場するクラスメイトBとCのセクハラには容赦ない鉄拳制裁を加えています。自分が被害者でない時でも、一文字先生たち女性教師に群がる男子に対して一撃をかましたり（くらうのは大体BとC）。本人は嫌がるでしょうが、このパワフルさも彼女の大きな魅力といえるでしょう。天然ボケなキャラクターの多い本作における貴重なツッコミ役なのです。

■口うるさいだけじゃない。主人公にとっては危険な存在！？

　クラス委員としてはりきって活動しているふみつき。素行の悪い生徒には、あれこれ世話を焼き、更生させようと奮闘します。特に彼女が気にかけているのが主人公。真面目なふみつきからすれば、主人公の自堕落な行動は目に余るのです。メディアミックス作品なので、各媒体で微妙に設定が異なる本作ですが、この点は共通。

　委員長としてとにかく見過ごせない！と、主人公「仁歳チトセ」に突っかかってきます。普通の男子高校生であれば単に口うるさい委員長。ところがチトセの場合は別。何せ彼は、女性教師たちと共同生活をしているのです。この秘密がふみつき委員長に知られたら大変です。チトセはどうにかばれないようにと、彼女を煙に巻きます。しかし、それがふみつきには我慢なりません。逃げようとすれば、余計に構ってしまうのです。この繰り返しが彼らの日常。それにしても委員長、少し絡みすぎですよね・・・。どうしてでしょうか？

■全ては彼のため・・・内面は乙女全開！

　ふみつきがチトセにやたらと突っかかるのは、結局は彼に惹かれているから。やたら構ってくるのは、だらしない点を直してほしいという気持ちと、彼と触れ合いたいという気持ちが混ざったものなのです。

　何かと理由を付けて、チトセの傍にいようとするふみつき。世話焼きな性格もあって、食事を作りにいくとまで言い出す事もあります。そんな時、先ず切り口として「一人暮らしだからって食生活がいい加減なんじゃない？」と言い出します。こんな素直でないところが彼女らしいですね。

　しかし、気になる相手に何か秘密があるとなれば知りたいと思うのが人の性。あの手この手でふみつきは探りを入れてきます。チトセとしても、どうにか知られまいと様々な言い訳や策を駆使して誤魔化そうとします。この駆け引きが、物語の良いアクセントとなっているワケです。

　一方で、普段は突っかかっていくわりに、逆にチトセに詰め寄られるとドギマギしてしまいます。普段はツンケンしているふみつきが赤面して恥ずかしがる様は、非常に愛らしいです。ただ、大体はチトセが誤魔化す為に取った策であったり、良い雰囲気のところをBとCに邪魔をされてしまうというパターンが殆ど。改めて考えると何だか不憫ですね。

　生真面目でお堅いふみつき。しかし、委員長という外装を取り払うと、中身は普通の恋する乙女です。何かと周囲に振り回される彼女ですが、その様子も我々を楽しませてくれる一要素なのです。『HAPPY★LESSON』という作品に触れる時は、是非、彼女の活躍にも注目して下さい。


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★記者：羽野源一郎（キャラペディア公式ライター）

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