80年代を思い出させる「現代版BOOMBOX」で思いっきり音楽しよう

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2015年03月05日 20:40  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

僕らがティーンエイジャーだった1980年代、社会は今よりもう少し不真面目で、寛容で、ポップだった。大型のラジカセというのは、そんな時代の象徴のひとつだったと思う。

ガレージにたむろして、低音が効いたデカい音でミュージックを聴きながら、踊ったり、だべったり……。実際に僕らにはそんな場所はなかったんだけど、アメリカ映画のなかのそんな憧れのシーンと自分を結びつけてくれそうなものが、大型のラジカセだった。そんな大型ラジカセを海外では“BOOMBOX(ブームボックス)”って呼ぶことは、今知ったんだけど。

今はコンパクトでスタイリッシュなBluetoothスピーカーが便利だけど、あの時代の熱気を表現するためには、それじゃダメなんだ。だってBOOMBOXは“象徴”だったんだから。そうそう、こんなのが必要だったんだ、『AUDIOCASE』。

ワイヤレスで聴ける大型スピーカー

現代の製品だから、カセットデッキもCDプレーヤーもついていない。そういう点ではシンプルだ。ほとんどスーツケースみたいなデザインだから、2015年の今持ち歩いていてもギョッとされないだろう。

Bluetooth接続が可能で、各種デバイスからワイヤレスで音楽を再生できる。いちおうAUX端子からのライン入力も可能だ。


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単1形のデカい乾電池をゴロゴロ入れていた1980年代とは違う。バッテリーは充電が可能なリチウムイオン電池で、中くらいのボリュームなら24時間動かすことができる。最大音量でも12時間もつらしいから、土曜の夜のパーティーなら日曜の夜明けまではじゅうぶん使えるってワケだ。

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大音量時でも高音質

外出時に持ち歩いたり、アウトドアで使うことも考えてるから本体は頑丈にできている。ポプラ合板のボディに、縁にはアルミ材を使用し、角はスチール材で補強している。そのおかげで頑丈だけど約6kgという重量に抑えられている。「初期の携帯電話と同じくらいの重さだから持ち運ぶこともできる」そうだ。

AUDIOCASE02

ひとつ大事なことを言っておこう。けっきょくスピーカーはデカいほうが有利だ。低音が出しやすいからだ。それは1980年代も現代も変わらない。たしかに、この『AUDIOCASE』はかさばるかもしれない。でも、そのぶん音は期待できる。

なんたって、この『AUDIOCASE』の最大のウリは音がいいことだ。それもデカい音で鳴らしたときに。いちおう技術的なことも触れておくと、高精度なドライバーと高効率のデジタルアンプのおかげで、このくらいのサイズのバッテリー駆動のほかのスピーカーよりもデカい音が出せるんだそうだ。アウトドアで使っても不満がないように。

冷静になるなよ。こんなもの日本の都市部で本領発揮する機会なんかありゃしない。でも、1980年代だってそうだったんだ。そのころ僕らは「いつかこんなラジカセを大音量で鳴らせる機会があったらゼッタイに鳴らしてやろう」と思って音楽を聴いてたんだ。

今の社会は変に真面目になっちゃって、不寛容で、クールすぎると思わないか。たまに短い時間なら、ちょっと大きい音でこんなBOOMBOXを鳴らしてみてもいいんじゃないかな。音楽以上のなにかを得ることができるかもしれない。

今、クラウドファンディングのサイト『Kickstarter』で資金を募集してる。価格は530ドル……1980年代の熱気を取り戻すにはお金がかかるようだ。

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