【アニメキャラの魅力】自らを犠牲に人を助ける美少女!世界を救った「荻野目桃果」の魅力『輪るピングドラム』

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2015年03月08日 10:50  キャラペディア

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(C)ikuni chowder pengroup
2011年に放送された『輪るピングドラム』。それを持ち、呪文をとなえることで「運命の乗り換え」ができる“ピングドラム”と呼ばれる何かを人々が取り合うという、シュールなファンタジーアニメです。番組当初、ピングドラムを持っているのは、ヒロイン「荻野目苹果」(おぎのめりんご)。その姉で、16年前に死亡したとされている少女が、今回ご紹介する「荻野目桃果」(おぎのめももか)です。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■桃果と桃果の日記の力

 桃果には不思議な力があります。異常なほどのアクティブさ、そして異常なほどに人の気持ちを汲んでくれます。幼馴染で、母に不要と捨てられた「多蕗桂樹」を助けだしたり、父に身体的暴力をうけていた「時籠ゆり」などを助けるために、大きな怪我をしたりも・・・。桃果の日記にも不思議な力があります。日記に書いて呪文を唱え、その代償を払う事で願いがかなうのです。例えば、ウサギの命を助けるために、自分が指を怪我するなどの代償です。

 「運命の乗り換え」といわれるそれは、今の世界ではなく、違う世界へと作りかえる力です。小さな変化なら小さな代償、大きな変化なら大きな代償が必要です。芸術家の父にDVを受けていた「時籠ゆり」を助けるため、桃果は大きな乗り換えをおこないました。そんなDV父のいない世界にするために、彼女は業火に身を包まれます。ちなみに、芸術家の父がいた世界は、東京の中心に大きなダビデ像がありましたが、乗り換え後は東京タワーに変わっています。

■あの事件と桃果消失

 主人公の高倉冠葉・晶馬兄弟、夏芽真砂子、そして妹の苹果が生まれた1995年3月20日。その日は桃果の命日になりました。高倉の両親と、夏目の父が幹部を務めるテロリスト集団「ピングフォース」による、大規模テロが発生したのです。

 桃果は、首謀者の渡瀬眞悧(わたせさねとし)のいない世界にするために、大規模な運命の乗り換えに挑み、蠍の業火に焼かれて、日記だけを残して消えてしまいます。そのため、苹果の誕生日であるその日が桃果の命日となってしまうのです。

 日記は苹果の手に渡り、大事に保管されていました。そして16年後、眞悧の呪いか、因果が巡ったのか、高倉家の末っ子・陽毬と夏芽家の末っ子マリオが病に倒れ、余命宣告されてしまいます。が、二人は謎のペンギン帽子を介して、兄や姉から命を分けてもらい延命をしています。

■帽子の秘密

 実はその帽子こそが桃果です。桃果のピングドラムの力では眞悧を倒せませんでした。お互いに呪いをかけ、桃果は二つの帽子に、眞悧は二匹の黒うさぎに変わっていたのです。

 「荻野目桃果」は、知れば知るほど、話が進めば進むほど不思議な子です。優しく明るく思いやりがあるかと思えば、ヒーローのように「誰かの理想」を具現化したような一面もあります。帽子をかぶった人格も桃果の人格のようですし、意外とちょっと横暴なところのあるおちゃめな子なのかもしれません。亡くなってからも多くの人に惜しまれる「荻野目桃果」のような生き方、難しいけれど見習いたいものです。


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【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:藤原ユウ(キャラペディア公式ライター)

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