【アニメキャラの魅力】良き父にして良き師匠!たゆまぬ努力と自信を持つ魔術師「遠坂時臣」の魅力『Fate/Zero』

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2015年03月12日 10:20  キャラペディア

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『Fate/Zero』それは破滅の物語です。7人の魔術師がマスターとなり、各々が7つのクラスのサーヴァントを召喚して争う聖杯戦争を軸に物語は展開します。「魔術師殺し」の異名を持つ男「衛宮切嗣」を主人公に、勝者が願いを叶えられる戦いへと身を投じる者たちの、死闘と悲劇が描かれています。

 戦いに参加したマスターの一人が『遠坂時臣』です。彼は魔術の名門、遠坂家の当主として物語に登場します。「常に余裕をもって優雅たれ」という家訓に忠実な時臣は、マスターたちの中でもトップクラスの実力者として聖杯戦争に参戦。全ては、聖杯の力により根源に至るという代々の悲願を達成するため。優れた魔術師たるべく修練を重ね、己に絶対的な自信を持つ時臣。しかし他ならぬこの自信が、彼を貶めることになるのです。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■常に余裕をもって優雅たれ。家訓に忠実な男

 「常に余裕をもって優雅たれ」。これは遠坂家の家訓です。『Fate/Zero』における遠坂家当主の時臣は、歴代の遠坂の中で最もこの家訓に忠実であったと描写されています。劇中における時臣は、卓越した魔術師として他のマスターたちからは一目置かれています。歴戦の猛者たる切嗣ですら「手強い」と称する程。

 この様に実力者として描かれる時臣ですが、彼の才能は歴代の中でも実は凡庸なクラス。稀代の天才という訳ではありません。しかし本人は家訓に従い、10の試練には20の修練を重ねた上で挑む、という事をこれまでにおこなってきました。すなわち努力の天才なのです。常に遠坂の人間として恥ずかしくないよう努めてきた彼は、努力、克己心という点において歴代トップだったという訳ですね。

■父として魔術師として

 時臣には娘が二人います。凛と桜。二人の娘はどちらも類まれな才能をもっていました。しかし二人のうち、どちらか一方にしか家督を継がせられないという状況は、時臣と葵に苦渋の決断を迫ります。優れた能力を秘めているが故に、迫りくる怪異や魔術協会から狙われるであろう姉妹。彼女たち二人には魔道の加護が必要なのです。

 そして時臣は娘を守る為に、長女・凛に家督を継がせ、次女・桜を養女として間桐家に出すことに決めます。稀有な才能を秘めた娘たちを二人とも「力なき一般人」にさせることなく魔術師の才能を引き出す。それが魔術師の娘としての幸せだと考えたのですね。この様に時臣は彼なりの愛情を娘に注いでいます。特に劇中後半における凜とのやり取りからは、彼の優しさが伺えます。

■見抜けぬ闇

 どこまでも自分を律し、常に自分の選択に迷いのない時臣。己に絶対の自信があるからこそ出来ることです。しかし裏を返せば、自分の考え・推測が間違っているかも知れない、そんな仮定の話を持ち出すことが出来ない欠点でもあります。この欠点故に、彼は幾つかの見落としをします。弟子・言峰綺礼の事、自身のサーヴァント・アーチャーの事、対戦相手たる間桐雁夜の事。これらの見落としの一つ一つが重なっていき、遠坂時臣に最大の危機をもたらすのです。知らぬは本人ばかりなり。あずかり知らぬところで着々と進む破滅のシナリオは、『Fate/Zero』のストーリーに、より緊迫感をもたらします。

 『Fate/stay night』の外伝作品として作製された本作。『Fate/zero』における時臣の活躍を見た後に、改めて『Fate/stay night』での凛の活躍を見ると非常に感慨深いものがあります。魅力的なキャラクターが多数登場するFateシリーズは、遠坂親子の物語としても楽しめる作品です。


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★記者:羽野源一郎(キャラペディア公式ライター)

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