2014年の平均視聴率は5.19%でした。ドキュメンタリー番組が視聴率不振で消えていくなか、健闘しています。
昨年の視聴率ベスト10 (関東地区/ビデオリサーチ社調べ)を見てみましょう。
『タレント潜在視聴率』なるデータがあるほど、昨今の番組はタレントのキャスティングにこだわります。テレビ番組においても、マーケティングは必須であり、一概に悪い傾向だとは言えません。
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特に、最近はテレビ全体の視聴率が低迷しているため、どうしても数字の取れそうな“安定した番組”を制作しがちになります。
そのなかで、『情熱大陸』は人選からして異色なのです。ベスト10を見ても、いわゆる有名人ではない人の名前も挙がっています。
ほかでは取り上げないような人物に密着し、視聴率という結果を残す。『情熱大陸』は、一般的に名が通っていなくても、数字は制作者次第で変わると証明する“現代テレビ界のアンチテーゼ”と言えるような番組です。
(文:シエ藤)
シエ藤
’78年生まれ。コラムニスト。視聴率評論家、視聴率分析家。生島ヒロシ研究家。’98年から田原俊彦のコンサートに通う。『なぜ、日本人は田原俊彦を評価しないのか?』出版画策中
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【記事提供元:ソーシャルトレンドニュース】