4つの形態にトランスフォームする次世代ビークル「ILY-A」

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2015年03月24日 11:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

自動車部品メーカーのアイシン精機が、新しいスタイルの都市移動用モビリティとして、千葉工業大学の未来ロボット技術研究センター(fuRo)と共同開発した未来型3輪ビークル『ILY-A(アイリーエー)』。ネーミングは“Innovative Life for You” の頭文字をとって略したもので、“A”はActive の意味だ。

そしてなにより、使用目的に応じて4つのモードに変形することが、この3輪ビークルの最大の特徴だ。

4つのモードに変形して様々なユーザー層に対応

各モードは、若者からシニアまで、様々な年齢層のニーズに対応することも考慮し設定されている。『ILY-A』が持つ4つのモードとは、以下の通り。

4変形トランスフォームビークルily-a

(1)ビークルモード 3輪の電動小型モビリティ。全長965mm/全幅440mmで、最高速度は10km/h。シニアカー的な使い方やレジャー向け。

(2)キックボードモード 若者などに人気のキックボードにも変身する。スポーティに都市を移動したり、エクササイズとして街を走ったりするのに適している。

(3)カートモード 主婦が買い物時に使えるほか、怪我や病気の治療後に行う歩行訓練用、障害者などの歩行補助、シニア層が手押し車として使うことなどを想定したモード。

(4)キャリーモード 持ち運びのために、コンパクトに折りたためるモード。手軽なキャリーバッグほどの大きさになり、電車や車などで一緒に移動、目的地で再び使うことができる。


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ロボット技術の応用で自動制動もできる

『ILY-A』のすごい点は他にもある。最新のロボット技術を応用した新開発の“知能化安全技術”を搭載していることだ。 これにより、移動時に突然飛び出してくる人や障害物などを認識し、自動で車体の速度を減速して制動制御することができる。

人や物の認識は、ハンドル下にあるレーザーセンサーによりリアルタイムマップを作成することで、周囲の状況を判断。インテリジェントな速度調整を可能としている。

また、知能化自己診断監視機能も持ち、自身の動作に異常を感知した場合は非常停止モードとなる。特に、障害者やシニアが乗る場合、機械の異常は大きな事故に繋がる可能性も大きい。そのようなアクシデントを未然に防げるような機能も設定されている。

『ILY-A』は近い将来の市場投入が見据えられている。ちなみにプロトタイプは、2015年4月14日よりイタリア・ミラノで開催される『ミラノデザインウィーク2015』にて世界デビューの予定だ。

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