テスラが「バレーサービス」を開始!わずか20分の超高速充電を体験できる

1

2015年03月28日 11:30  FUTURUS

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

テスラモーターズジャパンが3月23日、パレスホテル東京でアジア初となる“バレーサービス型”のスーパーチャージステーションを開設した。

当日はテスラ技術責任者であり、バッテリー技術部門ディレクターのカート・ケルティ氏が挨拶を行った。ケルティはテスラ入社以前、約15年間松下電器(現パナソニック)に勤めていた経歴をもつ。

他の急速充電器と比較しても圧倒的なスピードを誇るテスラのスーパーチャージャー。ケルティは「航続距離が長くなって初めて電気自動車(EV)が便利になる。これで皆が抱えているEVの心配がなくなり、簡単に旅行にも行けるようなる」と自信をみせた。

日本に7箇所のステーションを今後30箇所までに拡大

まずバレーサービスとは、ホテル正面玄関で車と鍵をスタッフが預かり、オーナーの代わりにテスラのスーパーチャージャーで充電してくれるというものだ。24時間年中無休、そして無料で充電可能。バレーサービスはアジアでは日本が初となり、世界をみてもヨーロッパの1件のみとなる。

IMG_7370

現在日本には7箇所のスーパーチャージステーションがあり、大阪、神戸、京都、そして東京では今回のパレスホテルで3箇所目となる。今後は東京〜大阪間に1箇所加え、ステーションの数を30箇所までに増やすとのこと。

30箇所と聞くと少ないように感じるが、ケルティ氏は「満充電で航続距離500kmの『モデル S』であれば、その30箇所で日本全国どこへでも行ける」という。世界では400箇所、数にして2,000台のスーパーチャージャーがある。

20分で250km走行可能な圧倒的充電スピード

このスーパーチャージャーがCHAdeMOをはじめとする他の充電器と大きく違うところはスピードで、『モデル S』をわずか20分で航続距離250km分の充電が可能だ。20分で約50%、40分で約80%まで充電され、バッテリーがフルに近づくと、過充電を避けるためにコンピュータ制御により電流が徐々に下がる仕組みとなっている。満充電では500km分となり、東京から西は京都、東は岩手までいける距離だ。

「他の急速充電器は25kW程度のものもあるが、スーパーチャージャーは125kWなので、単純計算で5倍近く早く充電できる」とケルティ氏もそのスピードに意気込みを見せる。

IMG_7409

専用アダプターでCHAdeMOにも対応する充電ポート

充電ポートは助手席側のテールライト横にあるが、フォルムに馴染んでおり、ぱっと見ではどこがポートかわからない。充電ケーブルのボタンを押し、車からキーフォブを長押しすることで充電口が開く仕組みだ。充電中はグリーンのライトが点灯するなど、スーパーチャージャーを含め未来的なデザインに仕上がっている。

IMG_7434

専用のアダプターを使えばCHAdeMOでの充電も可能となるので、スーパーチャージャーのない地域のドライブでも安心だ。その際の充電スピードは、使用する充電器の電圧によって変わるとのこと。

IMG_7442

世界で50,000台以上を販売しているテスラ『モデル S』。EVの普及は、充電ステーションの数に大いに関係してくるため、今回のバレーサービスのようなユニークな取り組みがひとつのビジネスモデルとなることを期待しているという。

    ニュース設定