設定した目標を達成するまで開かないセキュリティケース「kSafe」

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2015年03月28日 20:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

ダイエット中なのに、ジョギングをサボってお菓子を食べたり、勉強しなければならないのについついテレビを見はじめてしまったり、禁煙を誓ったばかりなのに気付いたら一服していたり……人は意思が弱いもの。

そんな前提で開発された非常にシンプルなガジェットが『kSafe』だ。我慢しなければならないお菓子、テレビのリモコン、タバコなどを、容器に入れて条件がクリアされるまでは開けられないようにすればよいという発想だ。

その鍵付き容器『kSafe』が、クラウドファンディングの『Kickstarter』で資金の調達を始めた。

我慢すべき物を『kSafe』に入れるだけ

『kSafe』の仕組みは非常にシンプルだ。我慢しなければならない物を入れて、鍵を掛ける。鍵はスマートフォンのアプリが管理し、“なにか”を達成したことが検出された場合にのみ開錠されるのだ。

例えば、おやつを『kSafe』に入れて施錠する。10,000歩以上歩いたら食べても良いという条件を設定しておけば、設定者が10,000歩以上歩いたことをスマートフォンのアプリが検出することで、『kSafe』が開錠される。

その目標を達成するまでは、『kSafe』の蓋のLEDリングが、達成度に応じた割合で発光して、あとどのくらい努力や我慢が必要かを教えてくれる。


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使い方はとてもシンプルな3ステップだ。

(1)我慢すべき物を『kSafe』に入れる。お菓子やテレビのリモコン、ゲーム機のコントローラーやタバコなどだ。

(2)スマートフォンのアプリで目標を設定し、『kSafe』をロックする。目標の設定方法には3タイプあるが、これについては後述する。

(3)めでたく目標が達成され、『kSafe』が開錠される。

この3ステップを繰り返している内に、ユーザーは我慢することや目標を達成することを習慣化していくだろう、ということが期待されている。

設定できる目標のタイプ

『kSafe』のアプリで設定できる目標は現在3タイプ用意されている。

(1)Activity Goals

これはユーザーの行動記録によって目標の達成を検出するタイプだ。例えば何キロカロリー消費したとか、何歩歩いたなどを既存のフィットネストラッカーとアプリをペアリングさせることで設定できる。アプリ自体で歩数を検出することも可能だ。

Activity Goals

(2)Location Goals

これはユーザーが特定の場所に行ったかどうかで開錠する。例えばジムに行ったかどうか、あるいは図書館に行ったかどうかなどだ。

Location Goals

(3)Time Goals

これは毎日、毎週、あるいは毎月の特定時間帯のみ開錠される設定だ。例えば、ゲームをするのは毎日この時間帯だけとか、この薬は寝る前にしか服用しないなどだ。

Time Goals

以上の3タイプの他に、Password Lockというタイプも用意されている。これは、パスワードを設定して物を保管する場合に利用できる。

Password Lock

達成度が記録されて励みになる

専用アプリには、ユーザーが目標を達成してきた記録が蓄積されるため、これまでどのくらい頑張ったかをグラフで確認することができ、励みになるという。

達成度が記録されている

なお、現在は設定できる目標のタイプが3種類だが、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)を公開することでより多くのアイデアが活用されるようになっている。

しかし、人は意志が弱いしずるい。『kSafe』を手に入れても、我慢すべき物を『kSafe』に入れることが我慢できなくなったら、もう、どうしようもない。結局、最後は意思の強さの問題になる。

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