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これまでタイヤといえば、乗り心地やコーナリングといった安全性能を司る機能部品であった。自動車が内燃機から電気や燃料電池にシフトしようとする昨今、タイヤに求められる機能が変わってもおかしくはない。
グッドイヤーが、2015年3月3日に行われた『第85回ジュネーブ国際モーターショー』で発表した技術は、電気自動車時代を見据えたものである。
発電するタイヤ『BHO3』
『BHO3』とネーミングされた技術は、簡単にいうと発電するタイヤである。これまでタイヤは回転すると熱を生み出していたが、この熱を電気に変え、バッテリーを充電しようというコンセプトだ。また、素材は発電と走行抵抗のバランスをうまくとってくれるものが使われている。
今後、特に電気自動車が普及するとされることから、この技術により電気自動車の走行範囲を広げることが期待されている。
空気圧を可変にするTriple Tube
『BHO3』と同時に発表された新技術は『Triple Tube』と呼ばれるものである。これは、これまで一定であった空気圧を可変にすることで、エコ、乗り心地重視、スポーツ性重視、雨などで滑りやすい路面対応と好みや状況に応じて調整することを可能にするものだ。
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チューブはメインチャンバーと外周に近い内側、中央、外側のチャンバーに3分割され、それぞれの空気圧を増やしたり、減らすことで調整する。これらはいますぐに実現、普及するものではないが、自動車の変化にあわせてタイヤも進化を続けていく。タイヤはただ丸くて黒い輪っか、ではない。安全性にも直結するものだけに、信頼のおけるタイヤを選びたいものだ。