【アニメキャラの魅力】傍若無人の理不尽大王!すべてを備えたチャンピオン「鷹村守」の魅力とは?『はじめの一歩』

3

2015年04月02日 12:10  キャラペディア

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

キャラペディア

(C)森川ジョージ/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
週刊少年マガジンの看板漫画が原作。アニメは、深夜放送でありながら高視聴率を叩きだし現在第3期まで放送されている人気作品『はじめの一歩』。いじめられっ子だった少年「幕之内一歩」が、ボクシングを通じて強さとは何か?を追い求めていくスポーツ青春ドラマです。その中で、主人公「幕之内一歩」と並び、不動の人気を誇るのが、無類の強さを誇る天才ボクサー「鷹村守(たかむらまもる)」です。今回は、そんな鷹村さんの魅力に徹底的に迫ります。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■理不尽大王!しかしボクシングだけは真剣

 自分のことを「オレ様」と呼び、鍛え上げられた巨体とトサカのようなリーゼント。見るからに強烈な個性を発揮している鷹村さんですが、性格は・・・それ以上です。下ネタ好きでデリカシーも無く、自己顕示欲のかたまりで、隙あらば度が過ぎるいたずら(主な被害者は青木)をして鴨川会長に怒鳴られ、その傲岸不遜なおこないに「理不尽大王」とまで呼ばれる始末・・・。後輩の木村も「人間的には褒められたもンじゃねえ」と言っています。しかし、ボクシングに関してだけは真摯に向き合い、実力も超一流。そのファイトスタイルは皆を引き付け、強烈な個性と相まって誰もが憧れてしまうのです。

 普段は傍若無人な鷹村さんですが、一歩たち後輩に男らしい気遣いを見せる良い兄貴分でもあります。そもそも一歩や青木、木村がボクシングを始めるきっかけを与えたのは鷹村さんですし、青木には手数、木村には足を使えなど、的確なアドバイスを与えています。そして一歩がボクシングについて迷う時、そこにはいつも会長と鷹村さんがおり、時に厳しく、一歩に王者の拳の重さや心のありようを伝え、進むべき道を示してくれるのです。

 また、鴨川ジムを去った一歩のライバル「宮田一郎」に対しても、合宿に誘ってアドバイスをしたり、元兄弟弟子を気にかけています(もっとも鷹村さんより先に鴨川ジムにいた宮田君は、彼の先輩面に納得していませんが・・・)。普段の理不尽なおこないさえも、さりげなく後輩を見守る鷹村さんのそのギャップに、ついつい許してしまうのです。

■とにかく強い!無敗の男

 WBC世界ジュニアミドル・同ミドル級チャンピオンで、アニメ3期の終了時点の戦績は19戦19勝19KO、無敗のパーフェクトレコードを持つ無類の天才ボクサー「鷹村守」。その力は熊をも素手で倒し、胸に残る爪痕が野性的な魅力を際立たせています。鷹村さん自身も、6階級制覇を口外してはばかりません。

 しかし、その戦いは全てが楽勝な訳ではありませんでした。自身初の世界タイトルマッチである「ブライアン・ホーク」戦では、ホークの変幻自在なボクシングに翻弄され、あわやのピンチに立たされます。トレードマークのリーゼントは崩れ、前髪が落ち(別名・死闘モード)、そんな彼の姿には、いつもの鷹村さんとはまた違う格好良さがあり、ピンチな状況も忘れてうっとりしてしまったファンも少なくないことでしょう。しかし、そんな状況でも、元来持っている野性的な格闘センスと、鴨川会長に叩き込まれた科学的な近代ボクシング、そして膨大な練習量に裏打ちされたボクシングスタイルで、ピンチをはねのけていくのです。その姿は、ホークのセコンドの「ミゼル・ゲール」をして「ボクサーの理想像だ」と言わしめるほどでした。

■ボクシングと鴨川会長に対する思い

 そんな鷹村さんですが、なぜそこまでボクシングに打ち込むのでしょうか?それは、彼の家庭環境にも一因があります。実は鷹村さんは大企業「鷹村開発」創業家の次男坊。しかし、元来腕っ節が強く、兄のラグビーの試合で心無い野次を飛ばした観客へ暴力沙汰を起こし、勘当されてしまいます・・・。その後、ケンカに明け暮れ、漫然とした学生生活を過ごす鷹村さんを路上で見かけた鴨川会長が、ボクシングの世界へと引き込みます。そして鷹村さんは初めて“自分の居場所”を見つけるのです。そして、ボクシング、自分が生きる場所、居るべき場所を与えてくれた鴨川会長に、鷹村さんは恩義を感じ、ボクシングに嘘をつきたくない、会長にチャンピオンベルトをプレゼントしたいと、極限の減量や練習にいつも耐え抜くのです。

 鷹村さんと会長の信頼関係が最も現れるのがホーク戦の佳境です。満身創痍でダウン寸前のその時、鷹村さんは鴨川会長や一歩たち仲間の思いを背に、踏みとどまって起死回生のパンチを放ちます。そしてコーナーに戻り会長に言うのです、「アンタ・・・、最高のセコンドだぜ」と。見せ場の多い本エピソードの中でも、このシーンは作画も含め本当に素晴らしく、最大の見どころの一つと言えましょう。

 加えて、世界ミドル級タイトルマッチのデビット・イーグル戦では、負傷により視界不良の状態に陥った鷹村さんが、勝敗が決した後もパンチをくりかえし打ち続ける感動的な場面で、そのパンチを受け止めるのもまた会長です。そして試合後、鷹村さんはベルトを会長に渡し、会長は万感を込めたセリフを鷹村さんに伝えるのです。普段は憎まれ口ばかりで素直でない二人の、時おり見せるこんなやりとりに、我々はグッと、ググッと、グググッときてしまうのです。しかし結局、最後は鷹村さんのいたずらなどで説教されて終わるのですが・・・(笑)。

 また忘れてならないのは、鷹村さんの迫力あるボクシングシーンや感動的な場面において、その魅力をより引き出しているのは、アニメのクオリティに引けをとらない声優小山力也さんの熱演だということです。原作でも未だパーフェクトレコードを更新中の鷹村さんですが、網膜剥離が疑われる描写もあり・・・。今後の展開からまったく目が離せません。


【最新ランキング】アニメファンが選んだ 人気声優ランキング2015 TOP30


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:moto11(キャラペディア公式ライター)

(C)森川ジョージ/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

このニュースに関するつぶやき

  • 作中最強の1人であろうリガルドの半分の試合数だが鷹村が100%全試合KOは鷹村のみ、
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(2件)

ランキングゲーム・アニメ

前日のランキングへ

ニュース設定