『TARI TARI』で、合唱部時々バドミントン部部長「宮本来夏」に一番最初に誘われた部員が、今回ご紹介する「沖田紗羽(おきたさわ)」です。
生まれは寺の娘、部活は弓道、趣味は乗馬。CVは早見沙織氏。由緒正しき日本の家柄を生来とし、大和撫子をイメージさせる、さぞかしおしとやかなキャラクターなのだろうと思いきや・・・その現実は、親とは喧嘩、私服はゴスロリ、気合を入れるために来夏の小尻を叩く、そして背も胸もでかい・・・まさに彼女が好きな馬をそのまま女の子にしたような、男勝りのお転婆娘です。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■親友との友情!
3年生になって“合唱時々バドミントン部”を創部する来夏の度胸も大概ですが、それに高校最後の年をかけて付き合う紗羽は、固い絆で結ばれた親友を大切にする義理堅い性格といえるでしょう。時折見せる来夏との息の合ったコンビネーションは、合唱の大会や、バドミントンの大会の応援をはじめ、合唱バドミントン部の活動を盛り上げてくれます。そして、来夏が弱気になったとき、強気の紗羽から鋭い喝が飛び、創始メンバーの親友2人で部を支え合うかけがえのない友情は、とても美しいのです。
■罵倒
紗羽と言えば罵倒。「ばか!おたんこなす!」「禿げろ!」「馬で踏む!」。彼女の言い放つ、気の強いドS発言は、多くのドMを虜にしました。多くを言うまでもないでしょう、ありがとうございます。
■仲間の歌を励みに、未来へ進む力強い姿!
もうひとつ、紗羽と言えば馬好き。作中では、馬を愛する紗羽の将来に大きな問題が付きつけられたため、紗羽は落ち込み、部活動にあまり積極的に参加しなくなってしまいます。紗羽と部活動の接点は「親友の来夏のため」くらいしかありませんでしたが、部を通じて仲間になった和奏のアドバイス、そして来夏が率先し、合唱時々バドミントン部全員で贈る歌が、塞ぎこんでいた紗羽を復活へと導きます。
それが、遠く離れた部活メンバーから、携帯電話越しの歌で紗羽が励まされるシーン。メンバーの合唱を受けて、「みんな自分を必要としているのだ」「私のために待ってくれているのだ」と確信し、馬とともに駆け出す姿は、将来への不安を吹っ切り、未来にかけて紗羽が望む、わずかばかりの希望を感じさせてくれました。
これに似たシーンがもう1度あります。ビデオ越しに部活メンバーから歌で励まされ、歌の続きを空を見上げて歌い出す場面。このシーンが直前まで立ち上がれなかった前者とは対比的で、悩み抜き、迷わない、紗羽の成長した姿に、非常にぐっとくるのです。泣けてくるのです。
合唱時々バドミントン部で培った仲間との絆や、彼女らと歌った思い出の音楽が、未来の彼女にとっての心の支えとして、重要な役目を持ちます。合唱時々バドミントン部の一員であるならば、ただ未来に向かって駆けていくしか無いでしょう。まさに今これから若馬のように疾走していく、そんあ姿こそが「沖田紗羽」の最大の魅力といえるでしょう。
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★記者:タリライター(キャラペディア公式ライター)
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