3Dプリンターがこの値段!? 価格破壊を起こす「TIKO」登場

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2015年04月07日 17:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

クラウドファンディングの『Kickstarter』に、驚くべき低価格の3Dプリンター『TIKO』が登場した。

価格がわずか179ドルというから約2万円ちょっとだ。これではまるでインクジェットプリンターの価格と間違えてしまう。一般的な3Dプリンターが8万円前後から数十万円であることを考えると格安である。開発したのは米国ニューヨーク州ナイアガラフォールズを拠点にするTiko 3D。しかも、高性能で持ち運びも簡単なのだという。

低価格というだけではない3Dプリンター

『TIKO』の売りは、驚くほどの低価格というだけではない。


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まずシンプルなデザインがよい。いかにも、といったメカニカルな部分は見えず、まるでインテリアのような、すっきりとした外観を持っている。

しかも、この一体型ボディのシンプルさが『TIKO』の剛性としても活かされており、『Kickstarter』には筐体の上にブロックを載せ、さらに人が座っていても大丈夫であるといったことをアピールする写真も載せられている。

丈夫さ

しかし本体の重量は至って軽く、1.7kgなので簡単に持ち上げて移動できる。サイズも高さ390mm×幅237mm×奥行き221mmなので、設置場所にもそれほど困らないだろう。

しかも、移動のさせやすさは重量だけでなく、Wi-Fi接続であることも貢献している。

TIKO

3Dプリンターとしての性能も高く、オートキャリブレーション機能により、正確な造形物を出力できる。出力物の正確さには、一体型ボディーがパーツのズレを防いでいるという理由もある。また、出力する空間が密閉されているため、例えば空調や扇風機が稼働しているような室内でも、全く風の影響を受けずに出力できるのだ。

出力可能な素材は、PLA・ABS・ナイロン・HIPSなどとなっており、出力可能な最大造形サイズは138.3立法インチで、解像度は50ミクロンから250ミクロン。ブラウザベースのソフトウェアでモデリングしたデータを出力できるほか、汎用性の高いSTLファイルからも出力できる。出力はWi-Fi接続で行い、パソコンだけでなく、スマートフォンからも可能だ。

また、安全性にも配慮されており、転倒した場合は自動的に電源がオフになる設計になっている。

個人が気軽に3Dプリンターを持てる日がきた

『Kickstarter』の資金調達は大成功で、製品化は間違い無いだろう。出荷は2015年の11月半ばを見込んでいる。

3Dプリンターが、個人でも気軽に購入できるお手頃価格の時代へ、一気に突入したようだ。

このニュースに関するつぶやき

  • $179が登場!?  日本の気候でもうまく出力できるかな?  ★
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