『うさぎドロップ』は、アニメ化や実写映画化もされた大人気作品です。その中で主人公「河地大吉」の祖父の隠し子として登場するのが「鹿賀りん」です。おじいちゃんに育てられたためか、非常に渋い好みをしていますが、それがまた可愛らしいです。今回は、そんな「鹿賀りん」の魅力を彼女の成長とともに紹介したいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■大吉に守られる保育園時代
好きなTV番組は水戸黄門、好きな食べ物はおにぎり、おやつは甘食・・・と見た目は子供なのに、中にいるのはおばあちゃん!?とツッコミを入れたくなるほどに古風な趣味のりん。スタイルは今時の子供なので、ちょっと昔の古い洋服を着てもスラッと着こなしますし、普通の女の子と同じく髪を結んであげると喜びます。
とはいえ、やはりまだ6歳の子供。大好きなおじいちゃんが亡くなったことを受け入れつつも寂しさを感じたり、1年生になるからと大吉に甘えず我慢しようと堪えたりする姿が、読者の母性をくすぐります。この時代の名場面は、大吉に養女にならないか?と言われた時に、りんが言った言葉。
「わたしのおとうさんはおじいちゃんだもん」
「わたし、かがりんっていうなまえがいい」
お父さんお母さんがいないこと、親ではない大吉と住んでいること、保育園の友達からは不思議がられて嫌な思いもしてきたはずなのに、それでも自分は「鹿賀りん」だと言うのです。これを聞いてしまったら、さすがの大吉も泣いてしまいますよね。
■大吉と家族になっていく小学生時代
りんの小学生時代は、大吉の“お父さんレベル”が上がっていった時代でもあります。この頃のりんの心理的描写はあまり描かれていませんが、学校ではしっかり者のりんが、具合の悪い時は大吉に甘えたり、一緒に縄跳びの練習をするなどして、“家族”に近付いていきます。両親がいない寂しさを感じることなく楽しい学校生活を送れているのは、やはり大吉に愛されている、守られているという自信のようなものがあるからではないでしょうか。
■紆余曲折の高校生時代
母親との再会により、りんは転機を迎えることになります。大吉がずっとりんを守ってくれていたこと、大吉とは血の繋がりがないことを知るのです。そして、りんは自分を捨てた母親を恨むことも蔑むこともなく、異父妹のことも喜んで受け入れました。普通なら暴れても良いくらいの事だと思うのですが・・・。この時のりんの対応は、高校生というより大人の女性のようです。
そして、幼馴染のコウキとの恋愛を終えたことも加わり、ようやく大吉への思いに気付きます。元々一緒に暮らしていた2人なので、親子であろうが夫婦であろうが生活は変わらないと思いますが、大吉とならりんの望む幸せな未来が描けるはず。24歳年上の男性を選んだりんの判断は正しかったということですね。
番外編で、大吉が「うちの新妻はばあさんみたいだ」と言っているシーンがありますが、やはり子供の時からの古風な趣味や行動は変わっていないようです。魅力いっぱいの「鹿賀りん」。これからどんな妻、そしてどんなママになっていくのか、彼女の幸せな未来がとても楽しみですね。
【最新ランキング】アニメファンが選んだ 人気声優ランキング2015 TOP30【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:あきにゃん(キャラペディア公式ライター)
(C) 2011 宇仁田ゆみ/祥伝社/アニメ「うさぎドロップ」製作委員会