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小規模作品ながらヒットした『her/世界でひとつの彼女』はご存じだろうか。人工知能に恋する男を描いたSF映画だったが、その男の職業は代筆屋だった。子どもの頃は書いていたのに、パソコンやスマートフォンで文字を打つことに慣れてしまって、誰かに手紙を書いた記憶さえ曖昧な人もいるのではないだろうか。
ちょっと手紙のことを思い出してみよう。あるいは押し入れの中から引っ張りだしてきてもいい。手の温もり感や、紙の質感……手紙にはそんな優しさが詰まっていることに気づかされるのではないだろうか。
そんな質感を楽しめる代筆ロボットが登場したらどうだろうか。今日はそのサービスについて紹介したい。
筆圧まで感知するロボット
『BOND』は手で書いたような質感でメッセージカードを作ることができる代筆サービスである。タイプライターの近代版のようなロボットに万年筆をセットすることで、入力された文字列を自動で書いてくれる。
驚くべきなのはその質感。人間の手で書いたような微妙な筆圧まで再現することによって、まるでロボットが書いたとは思えない手紙ができあがる。
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![BOND01](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/05/BOND01-690x443.jpg)
手の温もりのある手紙がポストからでてきたときには、受け取る側も嬉しいに違いない。
![BOND03](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/05/BOND03-690x352.jpg)
サービスの使い方
『BOND』は企業のダイレクトメールの作成の他に、個人での利用(結婚式の招待状など)も見込んでいる。
使いたい紙をサイトの中から選んで、手紙に載せたい文章を作成。フォントを選び枚数などを選ぶことで作成終了。あとはロボットが書いてくれるのを待つだけだ。199ドルの追加オプションで自分自身の筆跡を代筆マシンにプログラミングし、大量生産することも可能だ。
現在『BOND』は正式なローンチに向けて準備中。英語は文字数が少ないので今回のような代筆マシンが可能ではあるが、ひらがな、カタカナ、漢字など文字数の多い日本語対応には時間がかかるものと思われる。日本でもサービスをしてくれる企業が到来するのを待つばかりである。