Guy Hollaway Architectsは世界初の「複層階式スケートパーク」を提案

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2015年05月18日 06:50  FUTURUS

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イギリスとフランスの境で、ドーバー海峡に面した都市「フォークストン」。リゾート地としても知られるここでは現在再開発が進んでいる。

そのフォークストンで計画されている「Guy Hollaway Architects」による新たな複合施設の設計案を今回は紹介したい。世界初の「複層階式スケートパーク」だ。

複層階式スケートパーク

通常スケートパークといえば、河川敷や高架下などの広い土地を利用して作られることが多い。やはり広い場所であればあるほど収容できる人数も増え、行えるアクティビティの幅も増えるからだろう。

しかし都市部においては、中々広い場所を確保するのは難しいのが現実だ。だからこそ複層階でスケートパークを作るというわけである。

Guy Hollaway Architectsによる複層階スケートパーク断面

Guy Hollaway Architectsの設計案では、スケートパークの機能を3層にわたり設けている。そして階ごとにバンクやウォールなど取り込む要素を変え、階を変えるごとに表情が異なり楽しめるようになっているのだ。

Guy Hollaway Architectsによる複層階スケートパーク断面2

ボルダリングやボクシングも

また、このスケートパークの他に同施設では、ボルダリングを行うために3層吹き抜けの壁を設けたり、地下にはボクシングジムも設置するようになっている。これは近年フォークストンで育ってきた、アーバンスポーツを一堂に会する場としてこの施設が運用されるためだ。

複数のアクティビティが施設内に存在することで、様々な要素が絡み合いシナジーが生まれることも考えられる。また複数のアクティビティが建物の外を歩く人から見える光景は、それらの競技に興味を持つきっかけにもなるのではないだろうか。

Guy Hollaway Architectsによる複層階スケートパーク内観

新たな複合施設のかたち

この施設は、延べ床面積約1000平方メートルという、そこまで大きくない規模の中で3つのアクティビティを上手く混在させていると言えるだろう。地価が高く、面積的に余裕のある計画を立てられない都市部では、大規模なスポーツ施設を作ることが難しい。

その中で、従来ではある程度の面積が必要だと思われていた施設をコンパクトに複層することで成立させたこの計画は、今後更に高密度化する都市部のヒントになることは間違いない。

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