![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150608_106889_003.jpg)
いやぁ、まいった。ちょっと前に、ボルボ車の『Volvo On Call』がアップデートされて、Apple WatchやAndroid wearから一部の機能を遠隔操作できることを、驚きを持って紹介する記事を書いたばかりではないか。
ところが、どうだ。その直後に入ってきたのは、Apple Watchに声で命令するだけで、Tesla Motorsの電気自動車『Tesla Model S』を遠隔操作できるという動画が公開されたというニュースだった。
これには、筆者の予想よりも速く、ウェアラブルと自動車の関係が進んでいることを思い知らされてしまった。
Apple Watchに音声で自動車の操作を命令する
その動画を知ったのは、『9to5Mac』の6月1日付けの記事だった。Apple Watchを使って『Tesla Model S』を音声によって遠隔操作しているデモ動画を紹介していたのだ。
動画では、Apple Watchに「Hey Siri」と語りかけると、Apple Watchはこれから命令されることが『Tesla Model S』の操作であることを認識することを示していた。
|
|
操作する者は、『Tesla Model S』に一切触れることなく、いくつかの操作をデモンストレーションして見せている。「Hey Siri」とApple Watchに声をかけた後は、エアコンを稼働させたり、車のドアを解錠したりしている。
![エアコンを操作](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/06/570b5db6f7ff8c645a283045354afaf1-690x388.jpg)
さらに、車を始動させたり、サンルーフを開けることまでしてみせている。
![車を始動する](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/06/8f6177e9a9112baed5161efe68667a55-690x388.jpg)
ただ、音声の解析に負荷がかかるのか、命令を言ってから『Tesla Model S』が反応するまでには、若干のタイムラグが生じている。
この辺りが今後の課題となるのだろうが、音声による遠隔操作が既にできているということ自体にインパクトがある。
ウェアラブルと車の関係はさらに進む
もう、ここまでできれば、命令できる操作の幅を広げることや、処理速度を上げられるかどうかは、時間の問題であろう。
|
|
ボルボの記事でも触れたが、この様な遠隔操作が進められていることと同時に、一方では自動車の自動運転に関する技術も日々進化している。
そうなると、Apple Watchなどのウェアラブル端末に話しかけることで車を呼びだして、音声で目的地を告げれば自動車が勝手に走りだす、といった未来は、それほど非現実的ではなくなってきているのかもしれない。
もしかすると、行きたいところを告げても、車から「先に○○様とのお約束がありますから、そちらに向かいます」などとたしなめられてしまうかもしれない。
そんな時代を実現するのは、自動車会社かIT企業か。あるいは両者かもしれない。