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人工知能の進化は車の自動運転や、工場における生産の効率化をあげることだけではない。映画『A.I.』にでてきたような人間の世話をするロボットもでてくることだろう。
今後AIと人類がどのように関わっていくかは、まだ先過ぎるという考えをお持ちならすぐに捨てたほうがよい。なぜならとあるスタートアップ企業が“子どもと友達になれる”AIを開発したからだ。
子どもとともに学習するロボット
『Musio』は人工知能を積んだ小型のロボットだ。対象となるユーザーは子どもをターゲットとしている。ちょっととぼけたような外観はそのためであろう。
![Musio02](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/06/Musio02.jpg)
子どもと成長する“友達”のような設計が『Musio』には施されている。
とはいえ、AIともなると言語能力や機械学習のレベルが気になる所だ。いくら子どもが相手とはいえ、ここは外すことがでいないだろう。これに関しては機械学習と自然言語処理を得意とするAKA社との共同開発することにより、言語処理能力を飛躍的に向上させている。
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毎日語りかけることによって、単語や会話を『Musio』自身が学び、言語能力が構築されていく仕組みをとっている。言語を解析して感情を表すことも可能になっているので、一緒に過ごしても飽きないだろう。
![Musio03](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/06/Musio03.gif)
オープンソースで進化することも期待される
『Musio』はAndroid5.0 LolipopとAruduinoを連携させて構築されている。WiFiの電波を利用してCPUは動くように制御されている。バッテリースペックにもよるが1,800〜3,000mAh。1日共に過ごしたら、充電してあげるのがよさそうだ。
価格に関しては、核となるCPUのスペックによって分かれている。
5つの会話のみが可能な『SIMPLE』であれば99ドル、1.25GHzのCPUを搭載した『SMART』であれば249ドル、2.5GHzで反応も早い『GENIUS』であれば549ドルから選べるようになっている。
機械学習の楽しさや反応のよさを楽しむのであれば『SMART』以上のスペックのものを選びたいところだ。またソフトウェアはオープンソースなので、出荷台数が増えればさらなる進化も期待できるところだろう。
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スペックや言語能力などを踏まえて、かつてソニーの『AIBO』がペットと飼い主という絆を築いたように、この『Musio』も友達の一人にはなれるのではないだろうか。
『AIBO』がたどったような悲しみを繰り返さないためにも、開発者は数十年単位でアフターケアができる体制を整えてほしいものである。