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「父の日」が地味なのは"本人のせい"? 男性自身がやるべきこと

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2015年06月15日 15:12  BOOK STAND

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写真『理系クン イクメンできるかな?』高世 えり子 文藝春秋
『理系クン イクメンできるかな?』高世 えり子 文藝春秋
「母の日」に比べると、どうしても地味な印象がぬぐえない「父の日」。各百貨店の父の日商戦も母の日には及ばない印象が......。父と母、子育てへの「直接貢献度」を考えると仕方ないことかもしれません。

 しかし、積極的に育児をしている父親のいる家庭ではどうでしょうか。

 たとえば、漫画家・高世えり子さんが描いた『理系クン イクメンできるかな?』に登場する家族。同書は著者の経験談をもとにしたコミックエッセイで、夫の"理系クン"ことN島クンが第一子誕生時に育児休業を取得したことを軸に話は展開します。

 通信系の研究開発が専門のサラリーマンN島クンは、妻がいなくても育児ができるように「互換性をもたせる」と宣言。よいベビーグッズを購入するために膨大な情報収集をしたり、2ちゃんねるの育児スレで赤ちゃんのあやし方テクニックを調べたり、理系的アプローチを積極的に行います。

 新生児から生後2か月くらいまでは、この父の情報力に助けられ、初めての育児が進行。大変なことも夫婦で向き合うことで乗り越えられ、マタニティブルーズと無縁の産後ライフが続きます。その後"おっぱいがない"ということだけで、互換性がなくなっていることに気付く父。理系ならではの研究者根性を見せ、父ならではの存在意義を見つけていきます。

"研究熱心な理系の父"と"ずぼらな文系の母"ということで、本の中ではより違いが鮮明ですが、普通の家庭でも多かれ少なかれ男性と女性の育児では違いがあり、それが子どもにとってもよい影響を与えるもの。また、母親が一心に背負ってしまいがちな子育ての責任も、父親の存在によって軽減されるのではないでしょうか。

「お母さんに自由な時間を」を合言葉に発足した「丸の内イクメン部」の発起人のひとりは、1年の活動を振り返り、次のように述べています。

「イクメン部の活動を1年間続けてきて、たくさんの"気づき"がありました。お父さんたちが、子どもと遊ぶのはこんなに楽しいことなんだと気づくこと、それ以上に、子どもたちがお父さんと一緒に遊ぶことがすごく楽しいと思ってくれていること。そして、これは私たちもまったく意図していなかったのですが、料理教室で食卓にお箸やお茶碗を並べるといったことを子どもたちが覚え、自然に家でもやってくれるようになりました。お父さんが家事や料理を覚えることと同じように、子どもがお手伝いを覚えることもお母さんを助けるという意味では同じ。イクメン部の活動を通して、子どもは子どもなりに学びがあるということに気づきました」(出産準備サイトより)

 父と子のコミュニケーションを目的としたイクメン部の活動が、子どもたちにとっては"学びの場"となっていたこと、そしてお母さんの手助けにもつながっていることが分かります。

 6月21日の「父の日」には、丸の内イクメン部の家族も、理系クンの家の子どもたちも、父親との結びつきの強さを感じるはず。父の日がより大切な日になるかどうかは、父親である男性自身の生き方によるところが大きいのかもしれません。

【関連リンク】
「丸の内イクメン部」に学ぶ、ママと子どもがハッピーになる方法/出産準備サイト
http://baby.mikihouse.co.jp/information/post-3804.html



『理系クン イクメンできるかな?』
著者:高世 えり子
出版社:文藝春秋
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