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宇宙開発はコストとの戦いでもある。国家的プロジェクトだったアポロ計画は膨大な予算が必要だったがその後使い捨てではなく、再利用する往還機スペースシャトルを開発、費用を抑えた。時代は移り変わり宇宙開発が国際的な協力体制のものに行われたり、民間で人工衛星をあげる時代となり、打ち上げビジネスが活性化している。
民間打ち上げ業者
電気自動車テスラを率いるイーロン・マスク氏は宇宙開発にも多大なる興味をもち、彼が立ち上げたベンチャー企業 Space X社は奇抜なデザインと機能性により、低価格の打ち上げビジネスを実現しようとしている。
ベンチャー企業の参入に、既存の宇宙航空産業が手をこまねいてみているはずがない。AIRBUS社系の Airbus Defense & Space社はロケットブースター部分を再利用することで打ち上げコストを30%抑える 『Adeline(ADvanced Expendable Launcher with Inovative engine Economy)』を推進している。
「Adeline」とは
『Adeline』では燃料タンクとロケットエンジンを分離、打ち上げ後ロケットエンジンだけ地上の基地に自動で帰還させ再利用することでコストを抑える。
![visuel_adeline1](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/06/visuel_adeline1-690x414.jpg)
ロケットエンジンには翼とプロペラが装着されており、打ち上げ後は燃料タンクを切り離し、自由落下によりマッハ5まで達するスピードで降下、その後飛行場を備える基地へと自動操縦によって着陸する。飛行時はプロペラを使うことで余計な燃料を使うこともないという。
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これまでパラシュートを使って着水、回収する試みはあったが回収コストもかかることから、『Adeline』のような自動帰還システムは画期的だ。
ますます打ち上げビジネスの市場が熾烈になりそうだ。
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【参考・画像】
※ https://youtu.be/tV29pEvZvZw
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※ http://airbusdefenceandspace.com/