ウソでしょ? これのどこに電動機構が? と本気で思った。それくらいこれは普通の自転車に見える。ニューヨーク州ロチェスターのMaxwell Motorbikes社が発表した電動アシスト自転車だ。現在、クラウドファンディングのサイト、『Kickstarter』で資金募集中である。
電動機構搭載なのに軽い
Maxwell EP0と名づけられたこの自転車は、超軽量な電動アシスト車だ。一見ふつうの自転車だが、漕ぐ力は3倍に増強され、倍のスピードが出せるという。
それでいて重量は11.8〜14kg。日本のいわゆる“ママチャリ”よりも軽い。したがって、階段があれば持ち上げて運ぶこともあまり苦にならないし、いろいろなところに運べる。そして充電をするのも容易だ。
その軽さやデザインのおかげで、従来の自転車と同じような感覚で使えるいっぽうで、移動時間は短く、そして体力的にも楽になるのだ。
スペックを紹介しよう。最高速は約20MPH(32km/h)。航続距離は16〜24km。バッテリー容量は250Wh。90%充電するのに要する時間は45分だ。
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フレーム下部にユニットを収納
この軽さとデザインを実現できたのは、フレーム下部に電動ユニットをコンパクトに収納できたからだ。三角形のフレームの下の角の部分にガセット補強のような三角形のボックスがついていることがわかるだろう。ここにバッテリーなどの電動ユニットが内蔵されているのだ。
様々な体格のひとが乗れるように、フレームのサイズはいくつか用意されることになるようだ。また変速機の有無やギヤの段数など、いろいろなカスタムもオーダーできる。現在のところ、シンプルな変速機なしモデルで、希望小売価格は1,800ドルくらいになるようだ。
ただ、電動アシスト自転車は日本のメーカーも得意なジャンルだ。それもブリヂストンやヤマハといった世界に名だたる企業が開発している。10万円を超える商品なので、お手軽に開発しているわけではないだろう。本気のはずだ。
それらと同様にリチウムイオン電池やトルクセンサーなどのハイテク部品を使いつつ、そこからさらに大幅な軽量&コンパクト化ができるほどのイノベーションが可能なのかはちょっと疑問だ。耐久性や安全性等で本当に信頼がおけるのだろうか。
といいつつも、動画を見てみると、この軽さは魅力だ。ふだんはOFFで走っていて、上り坂だけアシストつきにして走ってもいいと思う。 価格はけっして安くない。軽量を追求するならアシスト機構がなくてもいいんじゃないかという気もする。出資者の反応はどうだろうか?
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