![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150706_109613_002.jpg)
自転車が流行っているようだ。健康にも良いし、環境にも良い。気晴らしにも成るから精神衛生上も良いだろう。
特に天気の良い日に舗装された滑らかな道を、風を切って走る爽快感は格別だ。しかし、油断してはいけない。案外私たちは、路面を見ているようで多くの危険を見逃している可能性があるからだ。
特に景色の良いところでよそ見していると危ない。それはアスファルトの陥没かもしれないし、工事中の段差かもしれない。浮き出したマンホールといった場合もあるだろう。
そんな危険を少しでも回避できるように、第三の目としてクラウドファンディングの『Indiegogo』に登場したのが『Byxee』だ。サイクリストが見逃しがちな障害が前方に現れると、警報を鳴らして知らせてくれる。
自転車前方の路面をスキャンして障害を見つける
『Byxee』をハンドル中央に取り付けると、自転車の前方15〜25メートルの範囲をスキャンしてくれる。
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この範囲に陥没や段差、マンホールなどが浮き上がっていると、障害があるとして警報を鳴らして知らせてくれるのだ。
『Byxee』はスキャンした画像から、凹凸の影を認識するように解析している。
![陰影を解析](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/07/8446514ab41e0ce44e25fa26ca34429b.jpg)
このスキャンの方向や認識の感度はサイクリストによって調整できる。また、警報は推定される危険の大きさによって3段階のブザーで知らせてくれる。
![Byxeeの調節](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/07/e66551b76f1d79951b7094d2f50901e2.jpg)
そのため、サイクリストには認識しにくかったり、よそ見をしていたなどして見落としていた障害に近付いていることを事前に知らせてくれるわけだ。
ただ、あまり飛ばしていると、『Byxee』の警報が間に合わないかもしれないから油断は禁物だ。『Indiegogo』の『Byxee』のページには、自転車の速度と警報が鳴った時の障害までの到達時間について説明されている。
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例えば時速16キロであれば、障害に到達するまで約5秒だが、時速32キロであれば約3秒、時速48キロであれば約2秒といった具合だ。
![警報と障害物までの到達時間](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/07/11f8245044820e0b4f474f75946f2a92.jpg)
したがって、この時間で回避行動を取らねばならない。
『Byxee』はハンドルに装着しても邪魔には成らないサイズで、9.5×4.0×2.5センチの縦長だ。重量は70グラムと軽い。
![Byxee仕様](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/07/94eba3146cd8683818f8d90cf97d6f6b-550x1024.jpg)
一度充電すれば、最長で30時間利用できる。
「Byxee」はあくまで念のための装置
『Byxee』はサイクリストの第三の目として前方の障害を発見してくれるが、その性能には限界もあるので、やはりサイクリスト自身の注意は必要だ。
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例えば急に飛び出した子供や、突然開かれた車のドアなどは検知できないだろう。できたとしても警報が鳴ってからでは回避行動が間に合わない可能性がある。
つまり、サイクリストは常に注意を怠ってはならないわけで、あくまでサポートという位置づけで『Byxee』を使うべきであろう。
サイクリストも人間である以上、どうしても油断する瞬間はあるし、人間の目では捕らえにくい障害もあるからだ。