年間180TBのデータ転送を可能にしたクラウドサーバー向け6TB HDD

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2015年07月08日 20:20  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

ハードディスクの大容量化が止まらない。3.5インチというサイズ感は同一のまま、2007年に1TB、2009年に2TB、2010年に3TB……と、保存容量は増え続けている。そして2013年には1台で6TBという容量を誇るモデルも登場した。

“世界初”という冠がつく容量のモデルを開発したとしても、コモディティ化が進み、ライバル商品が増えてくると相場は下落してしまう。そこでハードディスクメーカーは、高い耐久性・信頼性を持つハイエンドモデルをエンタープライズ市場向けに開発してきた。

24時間連続稼働で年間180TBのデータ転送を実現

『MC04ACA600E』もその1台だ。シリーズ名は『Enterprise Cloud HDD』。データの保存が中心となるコンシューマー用、ある程度のアクセス頻度があるサーバー用ではなく、頻繁なデータアクセスが行われるクラウドサーバー向けのHDDだ。インターフェースはSATA-2.6./3.0。インターフェーススピードは最大6.0Gbit/s。記憶容量は6TBで、バッファサイズは128MiB、回転数は7,200rpm、データ最大連続転送速度は170MiB/sとなる。AFT(アドバンスド フォーマット テクノロジー)にも対応している。

24時間連続稼働および年間180TBのデータ転送が行われることを前提として設計されている。同時にスピード性能が重視されるコンシューマー用HDDと同クラスの回転数・データ最大連続転送速度も実現している。

低消費電力仕様であることもクラウドサーバー向けのモデルの特徴だ。リード/ライトのアクセス時の消費電力は11.3W、ローパワーアイドル時は6.0Wで、24時間365日休みなく稼働し続ける環境に適している。

個人用で使うにはオーバースペックだ。とはいえ自宅サーバー内に動画や画像をため込んでいる人にとっては価値ある商品となるだろう。サンプル出荷は8月からとなっている。

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