BMWが「5シリーズGT」の燃料電池車プロトタイプを初披露

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2015年07月10日 17:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

ドイツの高級車メーカーBMWは、自社の先進技術説明会『イノベーションデイズ2015』で、水素で走る燃料電池車(FCV)のプロトタイプを初披露した。

5ドアハッチバックの高級スポーツ『5シリーズGT(グランツーリスモ)』がベースとなるこのプロトタイプには、トヨタと共同開発した燃料電池システムを搭載している。モデル開発自体は、2014年12月にすでに発表されているが、現車を公開するのは今回が初めて。

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ちなみに、なぜトヨタと共同開発したのか? というと、2013年に燃料電池車の協業に関する契約を結んでいるからだ。2社は、燃料電池車の基本システム全般に関して、2020年の実用化へ向けて共同開発をすることに合意している。

245馬力の最新モーターを搭載

『5シリーズGT』新型プロトの動力部は、水素を燃料とした電気モーターだ。しかも、そのパワーはなんと245馬力を発揮! これは、最新の同社2リッター4気筒ターボチャージャー付きエンジンとほぼ同等のポテンシャルで、走りの余裕が魅力の5シリーズの名に恥じないものだ。

しかも、航続距離は、1回の水素充填で500km以上! 水素タンクは前後アクスルの間に搭載され、BMWが特許を持つ圧縮水素の貯蔵システムも採用している。

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スーパーカーi8のFCVも存在

BMWでは、またPHV(プラグインハイブリット車)のスーパーカー『i8』をベースとした、燃料電池システム搭載モデルも発表した。低い車高とシャープなボディラインはそのままに、マットブラックカラーを身にまとったプロトタイプは、まさにスーパーカーそのもの。

水素を燃料とするこのモデルが、一体どんな実力を魅せるのか? こちらも今から楽しみだ。

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燃料電池システムを共同開発しているトヨタは、すでに燃料電池車『MIRAI(ミライ)』を発売している。BMWが、もしこれらモデルを発売するとなると、初の市販FCVということになる。ゼロエミッション=エコで低燃費、しかも速い……『5シリーズGT』や『i8』のFCVは、ある意味最強のスポーツカーになるかもしれない。

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