![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150718_110489_004.jpg)
いま折り畳み式電動バイクはまさに百花繚乱だ。まず、その前提として、サステイナブルな社会を目指す現代において、自転車のニーズが高まっていることがあるだろう。
いっぽうで、オーソドックスな自転車という乗り物は完成度が非常に高く、イノベーションの余地がないのに対して、技術の進歩によって電動アシスト機構を比較的簡単に作れるようになったこと、また折り畳み方式には工夫の余地があることが、数多くのベンチャー企業が折り畳み式電動バイクのジャンルに新規参入している理由ではないだろうか。
今回も、世界最軽量の折り畳み式電動バイクというふれこみのアイテムだ。『A-BIKE ELECTRIC』という製品で、クラウドファンディングのサイト『Kickstarter』で資金を募集中である。
軽量でコンパクト
この『A-BIKE ELECTRIC』。車輪は小さく、けっこう複雑な折りたたみ機構を採用している。それによって折りたたみ時には非常にコンパクトになることが大きな特徴だ。折りたたんだ状態では、21×40×70cmになるという。かなりコンパクトだ。しかし、折りたたんだ状態から乗れる状態に展開するには10秒もかからないという。
|
|
![A_BIKE_ELECTRIC02](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/07/A_BIKE_ELECTRIC02.jpg)
重量も約12kgという軽量である。折り畳めば簡単に持ち歩くことができるし、カフェの中に持ち込んだり、家の中にしまったり、仕事場の机の下に置いておくことだってできる。
車輪は小さいが忙しくない
車輪が小さい折り畳み式自転車は、どうしてもペダルをこぐのが忙しくなりがちだが、この『A-BIKE ELECTRIC』はチェーンを2本使って増速するダブルチェーンドライブという機構によって適切なギヤ比を得ることに成功している。このチェーン機構はフルカバーされているので、携帯時に服を汚す心配もない。
![A_BIKE_ELECTRIC03](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/07/A_BIKE_ELECTRIC03.jpg)
また、高性能なセンサーを搭載していてペダルを漕ぐと前輪に内蔵されたモーターがアシストしてくれるようになっている。航続距離は最大25kmだ。フロントフォークに装着されるバッテリーは取り外して室内に持ち込んで充電することも可能だ。なお、電池切れになったとしても、通常の人力バイクのように乗ることは可能だ。
折り畳み式電動自転車というのは、どうも新規メーカーが好むジャンルのようだが、折り畳み機構に不安を感じるものは少なくない。これも同様だ。底辺となるフレームの折り畳み部分のジョイントが負荷に対して貧弱すぎるような気がするし、伸縮するパイプに横力がかかるという構造にも耐久性の面で大いに不安を感じる。
目新しさは感じるが、果たして強度や耐久性はどうだろうか?
|
|