約3年ぶりに新型iPod touchが発売となった。これで第6世代めのiPod touchとなる。iPhoneやiPadの大幅なアップデートが続いており、iPod touchはもうアップデートがないものかと思われたが見事に期待に応えてくれた。
豊富なカラーバリエーションと高性能なチップ
デザインで大きく異なるのはストラップループが無くなったことと豊富なカラーバリエーションだ。最近のApple商品では定番となりつつある、スペースグレイ、ゴールド、シルバーに加え、鮮やかなブルー、ピンクが加わった。
ディスプレイは、大きさは第5世代にと同じ4インチのRetinaディスプレイ。サイズも変わらないので手の中に収まりやすいサイズ感となっている。
CPUに関してはiPhone 6と同じApple A8を採用。CPUの性能は第5世代と比較すると約6倍、GPUは約10倍と大幅に高速化しているまた高速な3D APIである『Metal』テクノロジーも搭載。A8チップのグラフィックパフォーマンスを引き出す働きをしている。これによって複雑でテンポの速いゲームなどでも高精細な画面で楽しむことができている。
またiPod touchの第5世代には搭載されていなかったM8モーションコプロセッサも搭載。ジャイロスコープや加速度センサーが付随することで、ゲームや音楽といったアプリだけでなく、フィットネス系のアプリをもiPod touchで楽しむことができるようになった。
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Apple Musicの普及の布石か
とはいえ、Appleがこのタイミングで新型のiPod touchを出してきたのはApple Musicの拡大を狙ってのものだろう。
iPodといえば、かつては音楽をデジタルで持ち歩くための最先端のプレーヤーだった。筆者も第1世代のiPodを使っていたユーザーだったが、MDを持ち歩かなくなった日のことは鮮明に覚えている。
今ではすっかりレンタル店でCDを借りる、あるいはAppleストアで音楽をダウンロードすることが普通になってきたが、Apple Musicの登場で今後は定額制で音楽を聴くのが当たり前になってくるかもしれない。新型のiPod touchがこのタイミングで出されたことに、音楽とのふれあい方が変わる予感がするのだ。
気になる価格は16GBで24,800円、32GBで29,800円、64GBで36,800円、Appleストア限定の128GBで48,800円となっている。モバイルルーターなどと組み合わせて使えばかなり格安で運用できるので、スマートフォンにまだ手を出していないユーザーの登竜門としても良いかもしれない。
気になる方は手に取ってみてはいかがだろうか。
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