現実と拡張現実の境目が確実に近づくだろう。
Microsoftの新しいデバイス『HoloLens』は、これまでのメガネ型の端末やヘッドマウントディスプレイ型の端末とは違う世界を見せてくれている。ゴーグル型の端末から見えているのは現実世界ではあるが、その現実世界の中に拡張現実の世界が投影されている。 しかもジェスチャーや手の動きでその拡張現実を操作したり動かしたりすることができる。バーチャルな世界がリアルの世界にシームレスにつながっているのである。
何も無い空間に3Dの拡張現実を生み出す
これは『Windows10』で加えられるホログラフィックコンピューターシステムによるものである。たとえば人気ゲームの『Minecraft』を家の空間に投影させて、建築やアクションをジェスチャーや声で行うことができる。3Dによってよりダイナミックな世界観を楽しむことができるというわけだ。
またパソコンともシームレスにつながることができる。下記動画の中では『HoloLens』を使いながらオートバイの設計をしている様子が見受けられる。
書いた設計図は即時に何も無い空間に投影され、イメージを瞬時にとらえることが可能だ。また実物大の映像まで引き延ばすことによって、まるでホンモノのオートバイをその場でカスタマイズするように設計することができる。モノ作りの世界に新たな境地が生まれそうだ。
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現在Microsoftでは学術研究の助成金も出すことを発表している。審査に合格したチームには2つの『HoloLens』と10万ドルの資金が助成金として贈られるそうだ。仕事や教育の場での新たなコラボレーションが生まれることによって、よりホログラフィックコンピューターの世界が広まっていくものと考えられる。締め切りは2015年9月5日だそうだ。
すでにオハイオ州のケース・ウェスタン・リザーブ大学では先行モデル校として『HoloLens』が導入され、その使い道や可能性を探っていると思われる。
平面的な教科書やパソコンが飛び出してくることによって、教育や仕事の場が変わっていくことを期待したい。